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ろう者学トーク2020.11.24

2020年度第6回ろう者学トーク:辻田容希さん

 ろう者学ランチトークは、2013年度から本学天久保キャンパスを会場として開催してきました。2020年度は、第1回より「ろう者学トーク」として、講演をリモート撮影しており、今回は第6回となります。
 新型コロナウイルス感染症感染拡大防止に伴う開催形態ではありますが、リモート撮影した動画コンテンツは全国の高等教育機関で学ぶきこえない学生、支援学生、教職員の皆さまにも視聴いただける形といたしましたが、お申し込みいただいた皆さまへの限定公開となっています。本記事の末尾に申込み方法を記載していますので、お気軽にお問い合わせください。

 今回は、筑波技術大学大学院で研究したのち、企業で研究者として活躍されている辻田容希氏をお招きして「放電加工に魅せられて研究の道へ」というテーマでご講演いただきました。
 最初に講師 辻田容希氏のプロフィールをご紹介いたします。

辻田容希さん

辻田容希さん

先天性聴覚障害者。兵庫県出身。
筑波技術大学で機械工学を学び、そして、研究者を志し、筑波技術大学大学院に進学。
大学院で加工技術の1つである「放電加工」の研究に取り組む。
現在は企業で研究者として、加工技術の研究開発に従事。

 “シャープペンの芯で金属材料に穴を開ける”
 そんな話をされたら、みなさん信じられるでしょうか?この普通ならあり得ないことが、辻田さんのご専門の「放電加工」なら可能なのです。

 幼い頃から、プラモデルを組み立てたり工場の製造ラインを見たりすることが好きだった辻田さんは、筑波技術大学で機械工学を専攻しました。一般の大学もある中で筑波技術大学を選んだ理由は、情報保障を依頼せずとも、自然な形でコミュニケーションをとったり、講義を受けたりすることができる点に惹かれたからだそうです。
 辻田さんの研究活動が始まったのは、学部3年生のときのロシア研修でした。ここで話は冒頭の言葉に戻ります。ロシア研修では研究報告をすることが条件でした。そのための研究室を探す中で出会ったのが、“シャープペンの芯で金属材料に穴を開ける”技術、「放電加工技術」でした。ロシア研修での研究報告の後も、放電加工機を自作するなど研究の世界にのめり込んだ辻田さんは、大学院に進学し放電加工技術の研究を究めていきました。その深い専門性が、現在の企業の研究職に繋がっています。

 学部時代から現在に至るまで、放電加工を含む加工技術の研究にまい進する辻田さんの姿が印象的な本トークですが、もちろん研究活動は楽しいことばかりではありません。学部や大学院生活を振り返って、修士課程の概要や研究で苦労したこと、達成感を覚えたことなどを、トークの中で様々に語ってくださっています。それら研究活動で得た経験・考え方が原点となり、現在、企業の研究職で多分に生きているそうです。
 大学・大学院での研究活動に興味のある方、大学院に進学するか迷っている方、専門性を活かした職を志す方は特に、一心に専門を究め続ける辻田さんの姿には感じるものがあるのではないでしょうか。
 ご講演くださった辻田容希さん、本当にありがとうございました!

視聴の申込方法

 本動画の講師である辻田氏は日本手話言語で講演しております。動画は25分53秒で、日本語字幕を付与しています。是非ご視聴ください。視聴をご希望される方は下記をご確認の上、下記申込先までご連絡ください。

高等教育機関等の名称・部局:
氏名:
視聴期間:〇月✕日~〇月✕日(2020年11月から12月までの間、
     日曜日開始・土曜日終了の1週間を上限とする)
     視聴希望日の1週間前までにお申し込みください。
     事務局スタッフの勤務体制により、
     日にちによりましてはすぐに対応できない場合がございます。
対象者:きこえない生徒・学生、教職員、支援学生、支援室関係者など
対象者数:
申込先:info●deafstudies.jp(●に@を入れてご使用ください。)

みなさまのお申し込みお待ちしております。

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