お知らせ
2021年度第8回ろう者学トーク:家根谷敦子さん
ろう者学ランチトークは、2013年から本学天久保キャンパスを会場として開催してきましたが、2020年度より新型コロナウイルス感染症感染拡大防止のため、リモート収録してネットで限定公開する方法に変更しております。2021年度もこの方法を継続しており、第8回ろう者学トークとなります。動画は全国の高等教育機関等で学ぶきこえない学生、きこえにくい学生、支援などに関わる学生、教職員の皆さまにも限定公開にて視聴いただける形としております。本記事の末尾に申込み方法を記載していますので、お気軽にお問い合わせください。
さて今回は、地元のろうあ協会の婦人部の役員や手話講師など多数のろう活動の経験があり、2015年に兵庫県明石市議選で当選され、明石市議会議員としてご活躍しておられる家根谷敦子氏を講師にお招きして、「議員になって」というテーマでご講演いただきました。
最初に講師 家根谷敦子氏のプロフィールをご紹介いたします。
明石市といえば、温暖な瀬戸内海に囲まれ、明石海峡大橋や明石焼きを思い浮かびますね。明石市にきこえない市議会議員の方がいらっしゃいます。その議員である家根谷さんは、幼稚部から高等部までろう学校で学び、卒業後は富士通に就職します。3人の子育てのために退職しますが、阪神淡路大震災で被災したことをきっかけに、ろう活動を始めたと語ります。明石ろうあ協会の役員や手話講師など活動を重ね、2015年の全国統一地方選挙に出馬し、当選します。明石市で「手話言語・障害者コミュニケーション条例」と「明石市障害者配慮条例」が採択され、家根谷さんの努力により、手話通訳士の資格を持つ市職員の採用、手話フォンの設置、合理的配慮の提供を支援する助成制度を設けるなど、きこえない人だけでなく他の障害の人にとっても喜ばしいことが続きました。政策はまだまだ十分ではないとおっしゃる家根谷さんは、現在2期目で奮闘されています。
政治の話はとても難しそうだと思っている方は多いと思います。しかし、現にきこえない人たちにとって生きやすい社会であるかどうかというと、そうではないと言えるでしょう。きこえない人が自分らしくいられること、そして、生活だけでなくきこえる人と同等に社会参加ができるように考えるには、政治を知ることも大切ではないでしょうか。家根谷さんのようにご活躍されているきこえない議員の方が全国に4人いらっしゃるそうです。選挙は有権者の考えを反映できる場なので、たった1票でも当選、落選に関係なく大きな価値があると思います。皆さんも積極的に選挙に行ってみませんか。
ご講演くださった家根谷さん、本当にありがとうございました!
視聴の申込方法
本動画の講師である家根谷氏は日本手話言語で講演しております。動画は21分04秒で、日本語字幕を付与しています。ぜひご視聴ください。視聴をご希望される方は下記をご確認の上、下記申込先までご連絡ください。
高等教育機関等の名称・部局:
氏名:
視聴期間:〇月✕日〜〇月✕日(2022年1月から2022年3月までの間、
日曜日開始・土曜日終了の1週間を上限とする)
視聴希望日の1週間前までにお申し込みください。
事務局スタッフの勤務体制により、
日にちによりましてはすぐに対応できない場合がございます。
対象者:きこえない学生、支援学生、支援室関係者など
対象者数:◯名
申込先:info●deafstudies.jp (●に@を入れてご使用ください。)
皆さまのお申し込みお待ちしております。