お知らせ
2022年度第1回ろう者学トーク:平林裕一さん「オト ノ ナイ セカイ デ イキル」
ろう難聴者の様々な生き方を模索していく学問でもある『ろう者学』。本学では、2013年より天久保キャンパスを会場としてろう者学ランチトークを開催してきました。2020年度より新型コロナウイルス感染症感染拡大防止のため、リモート収録してネットで限定公開する方法に変更しております。2022年度もこの方法を継続しており、今回は第1回ろう者学トークとなります。動画は全国の高等教育機関等で学ぶきこえない・きこえにくい学生、きこえる学生、支援などに関わる学生、教職員の皆さまをはじめ、ろう者学やろう難聴者に関心をお持ちの方々にも限定公開にて視聴いただける形としております。本記事の末尾に申込み方法を記載していますので、お気軽にお問い合わせください。
さて今回は、本学の前身である筑波技術短期大学のデザイン学科出身で、プロのデザイナーとして独立され、多くのデザインを手がけておられる平林裕一氏を講師にお招きして、「オト ノ ナイ セカイ デ イキル」というテーマでご講演いただきました。
最初に講師 平林裕一氏のプロフィールをご紹介いたします。
1990年4月に開学された筑波技術短期大学の第1期生として入学された平林さんは、開学されたばかりで未完成の校舎棟でデザインを学び始めたといいます。卒業後は、複数の会社でデザインをはじめ、営業、マネージメント、事務などいくつもの仕事をしながら経験を積んでいきました。今年2月に開催された北京五輪のモーグル競技で、銅メダルを獲得した堀島行真選手をはじめ、海外勢も含めて多くの選手に使用されたスキーメーカーのロゴマークやスキー板のグラフィックデザインを手がけたという、大きな実績を残されています。プロのデザイナーとして独立してから、デザインだけでなく、カメラマン、写真家としても仕事の幅を広げていきます。
平林さんには、「デザインとは?」「仕事とは?」などといった内容で、デザイナーを目指している人や独立したい人だけでなく社会で働く人にとっても、参考になるお話をしてくださいました。独立すると自由に仕事ができる反面、収入が不安定で月ゼロになることもありますが、平林さんは、不安定な分、やりがいを感じていると述べています。独立するためには、専門スキルだけでなく、事務スキルや人脈も築くなど、さまざまなスキルの引き出しをたくさん作っておくことも大事だそうです。仕事を頑張りすぎたためにキャパオーバーしてしまい、うつ病になってしまったという経験があり、100%ではなく85%くらいのつもりで心に余裕を持って仕事をすると良いとお話くださいました。デザイナー歴29年である平林さんの「卒業してからの人生は長い」という言葉に重みを感じられます。
ご講演くださった平林さん、本当にありがとうございました!
視聴の申込方法
本動画の講師である平林氏は日本手話言語で講演しております。動画は26分22秒で、日本語字幕を付与しています。ぜひご視聴ください。視聴をご希望される方は下記をご確認の上、下記申込先までご連絡ください。
高等教育機関等の名称・部局:
氏名:
視聴期間:〇月✕日~〇月✕日(2022年5月から2023年2月までの間、
日曜日開始・土曜日終了の1週間を上限とする)
視聴希望日の1週間前までにお申し込みください。
事務局スタッフの勤務体制により、
日にちによりましてはすぐに対応できない場合がございます。
対象者:学生、教職員、支援・教育関係者
対象者数:◯名
申込先:info●deafstudies.jp(●に@を入れてご使用ください。)
皆さまのお申し込みお待ちしております。