お知らせ
2022年度第4回ろう者学トーク:氷室智沙子さん「私のコミュニケーションスタイルについて」
ろう難聴者の様々な生き方を模索していく学問でもある『ろう者学』。本学では、2013年より天久保キャンパスを会場としてろう者学ランチトークを開催してきました。2020年度より新型コロナウイルス感染症感染拡大防止のため、リモート収録してネットで限定公開する方法に変更しております。2022年度もこの方法を継続しており、今回は第4回ろう者学トークとなります。動画は全国の高等教育機関等で学ぶきこえない・きこえにくい学生、きこえる学生、支援などに関わる学生、教職員の皆さまをはじめ、ろう者学やろう難聴者に関心をお持ちの方々にも限定公開にて視聴いただける形としております。本記事の末尾に申込み方法を記載していますので、お気軽にお問い合わせください。
さて今回は、筑波技術大学の卒業生(第2期生)で、システムエンジニアとして鉄道情報システム株式会社に勤務される氷室智沙子氏を講師にお招きして、「私のコミュニケーションスタイルについて」というテーマでご講演いただきました。
最初に講師 氷室智沙子氏のプロフィールをご紹介いたします。
コロナ禍によって、マスク着用、テレワークの定着化、オンラインサービスの充実など、人々の生活が大きく変わりました。マスクで顔の表情や口元が見えない、対面での会話が減るなど、悩むようになったという人は多いことと思います。きこえない人にとって、職場でのコミュニケーションにおいて、コロナ前とコロナ後で変わったこととは何でしょうか。それに関して、本学の卒業生である氷室さんがご自身の経験をもとに検証する形でお話してくださいます。また、小中高時代、大学時代、社会人それぞれのステージにおいて経験してきたコミュニケーション方法をまとめて説明してくださいます。
氷室さんは、大学卒業後、鉄道情報システム株式会社に入社、部署は端末サービスセンターに所属し、鉄道情報システムで鉄道に関するインフラ、切符販売のシステム開発の仕事に携わっておられます。コミュニケーションでは音声を聞くのがメインである氷室さんは、コロナ前は、基本的に会議は対面で、内容が分からない時は社内の人に筆談をお願いしたり、議事メモを確認したりしていました。コロナ禍になってからは、チャットを主体としたコミュニケーションツール「Teams」を使うことが主流になり、スマートフォンも活用するようになったといいます。また、電話ができないためにその代わりとして、チャットで会話ができる、そしてオンライン会議では字幕の表示が可能であるなど「Teams」の恩恵が大きく、仕事に役立てられているそうです。コロナ前に比べて選択肢が増え、自分に合った方法を選べるようになったものの、社会人として基本的に大切なことは、復唱しながら確認する、メモをとる、情報を全員で共有することだとお話くださいました。
今後のコミュニケーションツールの更なる発展に期待しつつ、きこえない・きこえにくい人がより働きやすい環境の整備が進むことを願っています。
ご講演くださった氷室さん、本当にありがとうございました!
視聴の申込方法
本動画の講師である氷室氏は日本手話言語でお話されます。動画は33分27秒で、日本語字幕を付与しています。ぜひご視聴ください。視聴を希望される方は下記をご確認の上、下記申込先までご連絡ください。
高等教育機関等の名称・部局:
氏名:
視聴期間:〇月✕日~〇月✕日(2022年8月から2023年2月までの間、
日曜日開始・土曜日終了の1週間を上限とする)
視聴希望日の約1週間前までにお申し込みください。
事務局スタッフの勤務体制により、
日にちによりましてはすぐに対応できない場合がございます。
対象者:学生、教職員、支援・教育関係者
対象者数:◯名
申込先:info●deafstudies.jp (●に@を入れてご使用ください。)
皆さまのお申し込みお待ちしております。