お知らせ
平成26年度第11回ろう者学ランチトーク:小立哲也さん
10月24日(金)に第11回ろう者学ランチトークを行いました。
小立哲也さんにお越し頂き、「デフリンピックと手話の出逢いに感謝」のテーマでお話し頂きました。小立さんは本学(前・筑波技術短期大学第8期生)の卒業生で、デフリンピック2度の出場経験をお持ちです。
おかげさまで教職員・学生合わせて32名の参加がありました。
大阪出身大阪育ちで、小学校は難聴学級に通い、中高は一般学校に通いました。筑波技術短期大学(現:筑波技術大学)卒業後、積水化学工業株式会社に入社し、15年目になります。大阪本社で経理、購買、総務などの部署を経験し、現在は京都研究所にて設備管理の仕事に携わっているとのことです。
高校からバスケを始め、デフリンピックを知ったのは本学に在籍していたときで、ブランクを経て、2009年台北デフリンピック(台湾)、2013年にソフィアデフリンピック(ブルガリア)のバスケットボール競技の日本代表として選出され、出場しました。
バスケはチーム競技ということもあり、大会ごとにチームメンバーが変わるため、チームをまとめる難しさを痛感したとのことです。また外国人は背が高いこともあり、日本人は技術的・戦術的な面で工夫しなければならず、密なコミュニケーションをとることが重要になってきます。自分だけが良いプレーしても勝てない、それがチーム競技の難しさであると強調されていました。
また、バスケを通して自分の力の限界を知ることができ、仕事面での成長にもつながったといいます。職場のコミュニケーションにおいても「言いたいことは我慢せず言った方がいい。言わないと周囲は理解してくれないままなので、言った方が自分もすっきりするし、自分に対する理解を深めてくれることにもつながる」とアドバイスされていました。
手話を学んだのは大学に入ってからであり、デフリンピックにおける国際交流を通して様々な手話があることを知り、視野が広がったそうです。「日本の手話だけではなく、ぜひ外国の手話も覚えて積極的に交流してほしい」と熱いメッセージを投げかけてくださいました。そして手話を通して、人と人とのつながりに感謝の気持ちを持てるようになったといいます。
学生時代の思い出として学園祭の楽しいエピソード等を披露して下さったりと(ここには書けませんが…)終始、和気あいあいとした雰囲気でした。
これからは「デフリンピアン」として、デフリンピックの知名度をあげるための活動をしていきたいとのことです。奥さまの岡本かおりさんもデフリンピアンですので、ご夫婦揃ってのますますのご活躍をお祈りしています。
参加して下さった皆さま、ありがとうございました!!
※デフリンピアン=デフリンピック選手。デフリンピック出場経験者の方を指します。