お知らせ
2024年度ろう者学トーク限定配信(第2回)のご案内 亀澤理穂氏「デフ卓球は私の人生を変えてくれた」
ろう難聴者の様々な生き方を模索していく学問でもある『ろう者学』。
本学では、ろう者学教育コンテンツの開発及びろう者学を学ぶカリキュラムの作成や提供に取組み、2013年度から取組みの一環として「ろう者学ランチトーク」を開催してきました。
2019年度までは本学天久保キャンパスを会場として対面で開催しておりましたが、2020年度からは新型コロナウイルス感染症感染拡大防止に伴い、「ろう者学ランチトーク」の開催形態を変更し、「ろう者学トーク」として撮影・編集した映像コンテンツをご提供しております。
「ろう者学ランチトーク」と同様に、本学や他大学等を卒業した後にキャリアを積んでいるきこえない方々を講師として、これまでのご経験や現在の活動を通して、ろう難聴者のキャリア形成に必要と考える知識についてご講演いただいております。
本コンテンツはお申し込みいただきました皆様への限定公開となっておりますが、全国の高等教育機関等で学ぶきこえない・きこえにくい学生、きこえる学生、支援などに関わる学生、教職員の皆さまをはじめ、ろう者学やろう難聴者に関心をお持ちの方々にも視聴いただけます。視聴のお申し込み方法につきましては、下記をご参照ください。
2024年度第2回ろう者学トークの講師は、デフリンピック4大会連続で数々のメダルを獲得され、ママアスリートとして5回目のデフリンピックでの金メダルを目指されている亀澤理穂氏です。「デフ卓球は私の人生を変えてくれた」というテーマでご講演いただきました。
最初に講師 亀澤理穂氏のプロフィールをご紹介いたします。
デフリンピックに4回連続で出場し、合わせてメダルを8個獲得するという輝かしい戦績をお持ちである亀澤さんは、結婚、出産を経て、ママアスリートとして、東京2025デフリンピックに向けて練習に励まれています。
家族が卓球一家である亀澤さんは、中学1年生の時に初めてデフ卓球と出会い、元世界チャンピオンの講演でデフリンピックの存在を知ります。そして、初めて出場したろうの全国大会でいきなり3位になります。それまで「憧れ」だったデフリンピックに対する思いが「夢」に変わります。練習に励み続けた結果、日本代表に選ばれ、デフリンピックでのメダル獲得が「夢」から「目標」へと変わっていきます。そして、デフリンピックに出場するために、中学2年生の時に卓球の名門校に転校します。亀澤さんは、周りの人とのコミュニケーションでは特に困ることはなかったものの、授業では情報保障がなく授業についていけませんでした。代わりに、家庭教師に指導してもらったおかげで卒業することができたと話します。
デフリンピックに4回連続で出場したものの、毎回2位か3位ばかりで、なかなか金メダルを取ることができないという亀澤さんは、会社に勤務していると、練習する時間が足りない、特別休暇がもらえないなど、アスリートとしての待遇があまり良くなかったといいます。また、世界のレベルが年々上がっており、さらに、小さい子どもを抱えての練習は厳しいという理由から、パラアスリート雇用での転職を決意します。転職後は、アスリートにふさわしい練習環境を確保でき、トレーニングや遠征などにかかる費用までサポートいただけるので、これまで以上にモチベーションが上がり、卓球に打ち込めているとお話しくださいました。
東京2025デフリンピックで期待されている亀澤さん、母国での念願の金メダルを獲得できることを心から応援しております!ご講演くださった亀澤さん、本当にありがとうございました!
講師の亀澤氏は日本手話言語でご講演いただいております。
動画には日本語字幕を付与しておりますので、ぜひご視聴ください。(17分43秒)
【お申し込み方法】
視聴をご希望される方は、ろう者学教育コンテンツ開発ウェブサイトの「お申込み&お問い合わせ」のページにて、下記破線内1〜5についてご記載のうえお申し込みいただきますようお願いいたします。
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1. 教育機関等の名称・部局:
2. 氏名:
3. 視聴期間:〇月✕日〜〇月✕日(2024年6月から2025年3月までの間、日曜日開始・土曜日終了の1週間を上限とする)
※視聴希望日の約1週間前までにお申し込みください。
4. 利用目的:(例:授業、研修、視聴会など)
5. 対象者数:〇名
※本コンテンツは学生、教職員、支援・教育関係者の皆様にご視聴いただけます。
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【問い合わせ先】
ろう者学教育コンテンツ開発ウェブサイトの「お申込み&お問い合わせ」のページにてお問合せください。
※担当者の勤務体制により、映像コンテンツ視聴のお申し込みやお問い合わせの対応にお時間をいただく場合がございます。
あらかじめご了承ください。