お知らせ
2024年度ろう者学トーク限定配信（第8回）のご案内 亀田怜史氏「国際結婚から出産 そしてマイホーム」
ろう難聴者の様々な生き方を模索していく学問でもある『ろう者学』。
本学では、ろう者学教育コンテンツの開発及びろう者学を学ぶカリキュラムの作成や提供に取組み、2013年度から取組みの一環として「ろう者学ランチトーク」を開催してきました。
2019年度までは本学天久保キャンパスを会場として対面で開催しておりましたが、2020年度からは新型コロナウイルス感染症感染拡大防止に伴い、「ろう者学ランチトーク」の開催形態を変更し、「ろう者学トーク」として撮影・編集した映像コンテンツをご提供しております。
「ろう者学ランチトーク」と同様に、本学や他大学等を卒業した後にキャリアを積んでいるきこえない方々を講師として、これまでのご経験や現在の活動を通して、ろう難聴者のキャリア形成に必要と考える知識についてご講演いただいております。
本コンテンツはお申し込みいただきました皆様への限定公開となっておりますが、全国の高等教育機関等で学ぶきこえない・きこえにくい学生、きこえる学生、支援などに関わる学生、教職員の皆さまをはじめ、ろう者学やろう難聴者に関心をお持ちの方々にも視聴いただけます。視聴のお申し込み方法につきましては、下記をご参照ください。
2024年度第８回ろう者学トークの講師は、本学卒業生で、本田技術研究所に勤務されている亀田怜史氏です。「国際結婚から出産 そしてマイホーム」というテーマでご講演いただきました。
最初に講師 亀田怜史氏のプロフィールをご紹介いたします。
亀田さんは、2021年に本学のシステム工学専攻を卒業し、現在は本田技術研究所に勤務されています。亀田さんに、アメリカ人女性との国際結婚、日本での出産や育児についてお話しいただきました。
亀田さんは、大学時代、本学と交流のあるロチェスター工科大学（米国）の学生だった奥様が2018年に個人旅行で来日された際に初めて出会ったといいます。アメリカ手話がある程度できていた亀田さんは、奥様と知り合ったその年の年末年始に渡米しそこで奥様と過ごします。遠距離恋愛をしている間、毎日ビデオチャットで話しており、アメリカ手話と英語に毎日触れていたおかげで、亀田さんは渡米した際に現地でのコミュニケーションに困ることはなかったと話します。
2019年、新型コロナウイルス感染症が世界中に流行し、日本では水際対策により外国人は入国できないという状況が続いていましたが、2022年に日本人の配偶者であれば入国できるようになり、２人は入籍を決め、日本での結婚生活を始めます。
亀田さんは、妊娠を機に子どもの将来を考慮し、奥様の姓名である「アップルゲート」に改姓します。電話で自分の名前を「アップルゲート」と伝えると、日本ではあまり聞き慣れないからか、会社名なのかと聞かれることが多く、いちいち説明するのが大変だと言います。日本語を理解できない奥様にとって日本での出産は不安でしたが、亀田さんが通訳でフォローしながら毎回の検診に付き添い、帝王切開ではあったものの無事に出産できたと話します。
初めての経験ばかりの育児が始まり、慌ただしい日々を過ごしていくうちに、子どもが５、６ヶ月になり少し余裕が出てきて、子どもの言語習得について考えるようになります。子どもはいずれ、日本手話、日本語、アメリカ手話、英語の４つの言語を習得することになると考え、家の中ではアメリカ手話と英語、外では日本手話と日本語で話すなど、場所や場面に合わせて使い分けるという方針で進める。そして、マイホームを購入し、子どもの将来のためにお金を貯めて頑張りたいと話します。
最後に、国際結婚に対して不安はあったかどうかというと、課題は多かったが不安はなかった、日本人同士でもそうだが、夫婦がお互いに歩み寄る努力は必要であるとお話しくださいました。
ご講演くださった亀田さん、本当にありがとうございました！
亀田さんはYouTubeにてアメリカ手話で日本文化について発信されていますので、興味があればぜひこちらのチャンネルをご覧ください。
「The Gate to Japan」https://www.youtube.com/@thegatetojapan3041
講師の亀田氏は日本手話言語でご講演いただいております。
動画には日本語字幕を付与しておりますので、ぜひご視聴ください。（27分35秒）
【お申し込み方法】
視聴をご希望される方は、ろう者学教育コンテンツ開発ウェブサイトの「お申込み＆お問い合わせ」のページにて、下記破線内1〜5についてご記載のうえお申し込みいただきますようお願いいたします。
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1. 教育機関等の名称・部局：
2. 氏名：
3. 視聴期間：〇月✕日〜〇月✕日（2025年2月から2025年3月までの間、日曜日開始・土曜日終了の1週間を上限とする）
※視聴希望日の約1週間前までにお申し込みください。
4. 利用目的：（例：授業、研修、視聴会など）
5. 対象者数：〇名
※本コンテンツは学生、教職員、支援・教育関係者の皆様にご視聴いただけます。
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【問い合わせ先】
ろう者学教育コンテンツ開発ウェブサイトの「お申込み＆お問い合わせ」のページにてお問合せください。
※担当者の勤務体制により、映像コンテンツ視聴のお申し込みやお問い合わせの対応にお時間をいただく場合がございます。
あらかじめご了承ください。
