手まねと言葉の栞(北九州):1967(昭和42)年発行
この研究について

この研究について

 本研究は,平成21年~22年度 日本学術振興会科学研究費補助金基盤研究(A)「手話形態素辞書作成とその応用の研究」(研究代表:神田和幸)の分担研究として、大杉豊(筑波技術大学)が実施した研究による成果の一部です.

研究テーマ

 「手まねと言葉の栞」の電子データベース化

研究の方法

  1. 「手まねと言葉の栞」のコピーを入手しました.
  2. 同書に所収される語彙と説明文,そして語彙の読み方,ページ数をリストに整理しました.
  3. 語彙一つひとつの手話表現を説明文に従って再現しました.この再現作業に,福岡県の北九州市聴覚障害者協会,同書発行に携わった三浦博氏と,同じく携わった市吉謙介氏のご子息でおられる市吉哲夫氏のご協力を得ました.(2011年2月)
  4. 北九州市立ビデオライブラリーご協力のもと,市吉哲夫氏をモデルに手話表現を映像に収め,ウェブサイトで閲覧できるデータベースを作成しました.

「手まねと言葉の栞」について

 本書は1967(昭和42)年に福岡県北九州市で,福岡県立小倉ろう学校教職員有志によって発行された手話単語集で,合計469語が写真と説明文で紹介されています.扉にある題字は当時文部大臣の劔木享弘先生の手によるものです.「発刊によせて」「」「目次」で発刊された当時の状況がわかります.

 なお,この書籍について,発行当時の状況や経過を紹介するDVDが北九州市立聴覚障害者センターで自主制作されています.ご関心のある方は下記サイトをご参照ください.