手話言語学習者対象
大学における聴覚障害学生支援の歴史を知る
「大学における聴覚障害学生支援の歴史を知る」学習指導略案
1. 対象
手話学習者、手話通訳者
2. 指導の形態
一斉授業形式(50分)
3. 指導の目的
大学等における聴覚障害学生支援について理解を深める
4. 準備物
モニター、PC(インターネットに接続)
5. 対象者人数
何人でも可
6. 本時の展開
過程 | 学習活動 | 指導・支援内容(留意事項及び配慮事項) | 評価の観点 |
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導入 5分 | ・現在、大学等で学ぶ聴覚障害学生の状況について
| 日本学生支援機構の調査結果より、大学等で学ぶ聴覚障害学生の人数等について紹介(スライド参照) ・聴覚障害学生が在籍している大学等の数と割合 ・そのうちなんらかの支援を行っている大学等の数と割合 ・聴覚障害学生の在籍人数 ・聴覚障害学生への支援状況 ※日本学生支援機構の調査は毎年行われているので最新の数字を確認してください | 特になし |
展開 40分 | ・障害学生支援の歴史について
| 以下のトピックを中心に、聴覚障害に限らず、障害のある学生の大学修学についての歴史を学ぶ ・聴覚障害学生団体の設立 ・門戸開放運動 ・大学センター試験での障害者対応 ・障害者差別解消法および改正障害者差別解消法 |
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まとめ 5分 | ・聴覚障害学生支援の課題を考える
| ・疑問点や感想をたずねつつ、発表を促す ・お互いの発表をもとに、「手話にかかわる立場から考える、聴覚障害学生支援の課題」についてレポートにまとめるよう指示する |
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7. 参考
・独立行政法人日本学生支援機構「令和4年度(2022年度)大学、短期大学及び高等専門学校における 障害のある学生の修学支援に関する実態調査」.2023
・菊島和子著、高橋実監修「点字で大学―門戸開放を求めて半世紀」視覚障害者支援総合センター.2000
・文部科学省「障害のある学生の修学支援に関する検討会報告(第三次まとめ)」.2024
・文部科学省「障害のある学生の修学支援に関する検討会報告(第二次まとめ)」.2017
・文部科学省「障がいのある学生の修学支援に関する検討会報告(第一次まとめ)」.2012
・古山萌衣「高等教育機関における障害学生支援の展開と課題」名古屋市立大学大学院人間文化研究家人間文化研究.18,2012
・大泉溥「わが国における障害学生問題の歴史と課題」『障害者問題研究」35(1),2-10,2007,および田中清・小関久恵・松尾あさ子・矢口親斉「障害のある学生への支援のあり方について(1)」東北公益文科大学総合研究論集.14,131-141,2008
・立脇洋介「共通一次及びセンター試験における障害者特別措置の変遷」大学入試研究ジャーナル.24,243-249,2014
・「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」(平成25年法律第65号)
・「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」(平成25年法律第65号、令和3年改正法律第74号)
作成:萩原彩子(2025年)
編集:ろう者学教育コンテンツ開発取組担当
【資料のダウンロード】
- 本学習指導略案 (PDF)
- 資料①パワーポイント (PPTX)