聾学校(聴覚特別支援学校)等対象

いざという時のネット110, 119番

自立活動「いざという時のネット110, 119番」学習指導略案

1 対象

中学部

2 指導の形態

通常教室、一斉授業 大型テレビを使用

3 指導の目的

交通事故や急患などで110番や119番を呼ぶ必要がある時のために、ネット110番、119番について知る。

4 指導にあたって

・最近、中高生の自転車事故の増加について意識を持たせる。

・聞こえない、話せない人たちのためにいろいろICTが工夫されていることに気づかせる。

・いざという時のために、普段からどう行動したらよいかを考えておくことを促す。

5 本時の展開


学習活動 指導・支援内容
(留意事項及び配慮事項)
評価の観点

 

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1 最近の中高生の自転車事故の統計資料を見て、気づいたことを周りの友達と話してみよう。 ○自転車事故は、被害者だけでなく、加害者の場合もあることを伝える。
○自転車保険が多くの県で義務化されてきていることも併せて説明する。

○3人ずつの班で話し合いながら、いろんな考えを出して、A3用紙にマジックで書いて、黒板に貼り、それぞれの班ごとに発表する。







○積極的に読んで考えようとしているか。
【関心意欲】



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2 聞こえない人が、事故に遭ったときに、どんなことに困るか考えてみよう。
・連絡先はどうやって伝えるかか。
・家の人、学校にはどうやって伝えるか。
・警察や救急車にはどうやって伝えるか。

それぞれについて、連絡の方法を考えてみよう。
(支援)
○分からない場合は、これまで、学習してきた交通安全教室で学んだことを思い出すように促す。
○筆談をスムーズに行うために必要なことは何か考えることを促す。
○ケガがひどくて、書いたり話したりできない場合はどうするか考えることも促す。
3 ネット110番、119番の動画を見る。
(110番1作、119番1作)
○聴覚障がい者用に作成してあるので、手話や字幕が入っているので使いやすいが、説明中の用語の説明が
必要。

○以前は、メール110番、メール119番だったが、最近は、アプリ化されることで、名前や障がいについて(聴覚障がい者であること)、電話番号やメルアドなどの情報を登録しておくだけで、つながれば何も話さなくても、「誰が、どこで」困っているかが通知される仕組みになっていることを押さえる。
○スマホなどの効果的な利用法について理解しているか。
【知識・理解】
4 位置情報の効果的な使い方を知る。 ○「スマホ安全教室」の時には、写真に位置情報が付随することの怖さを学んだが、ここでは、位置情報も警察や消防署に送られることで、何も話せなくてもつながるだけ、送信されるだけで、位置情報も届くことを知る。



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5 自分のスマホを使って、アプリをダウンロードして、登録をしよう。


6 次の時間は、災害時の家族との連絡の取り方について学習することを知る。
○自分のスマホでアプリのダウンロードと登録をする。
○スマホがない場合は、練習用スマホで疑似体験をする。

○東日本大震災、熊本地震などの経験から、いろいろなICT活用の工夫がなされたことを知る。家族で、自分の家での工夫を聞いておくことを宿題とする。

6 参考・引用文献またはWebサイト

・NET119緊急通報システム https://www.youtube.com/watch?v=PYb4p2wqP00

・豊田市消防本部 NET119のお知らせ  https://www.youtube.com/watch?v=tuOKYSm3O_4

・やまがた110ネットワーク(情報発信メール)https://www.youtube.com/watch?v=F0gqbPRlqAY

・110番アプリ(神奈川県聴覚障害者福祉センター)https://www.youtube.com/watch?v=242EGF1DJXo

・追加情報110番アプリ (神奈川県聴覚障害者福祉センター)https://www.youtube.com/watch?v=wNxoZqYA36w

・長野県聴覚障がい者情報センター https://www.youtube.com/watch?v=eJELw_DAL2M

作成:山田京子(熊本県立熊本聾学校)、2019年
編集:ろう者学教育コンテンツ開発取組担当

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