聾学校(聴覚特別支援学校)等対象

耳が聞こえないと危険!?

自立活動「耳が聞こえないと危険!?」学習指導略案

1 対象

高等部3年生(自立活動)12名程度

2 指導の形態

特別教室(スライドを映し出し、発表できる広さがあると良い)

3 指導の目的(必要に応じて,個人の目標も設定)

1)耳が聞こえないというだけで、運転免許が取得できない歴史があったことを知る。

2)運転免許取得ためにどのように活動してきたかを振り返り、過去のろうあ運動で取得できるようになったことを確認する。

3)改正された運転免許取得(道路交通法)についての法律を知る。

4 指導にあたって(単元・題材の構成について)※箇条書きでも可

・生徒自身が免許を取得する際に、過去のろうあ運動の歴史があり取得できることを考えさせたい。

・道路交通法施行規則23条が残っている事を確認し、今後、自身がどう考えなければいけないか契機したい。

5 本時の展開


学習活動 指導・支援内容
(留意事項及び配慮事項)
評価の観点



10
耳が聞こえない事で危険なことを考える。
ワークシート①(1)
グループ学習(3人〜4人)
学校の中や生活の中で音が聴こえにくく危険だと思ったことを生徒たちに考えてもらう。
※キーワード「自転車の運転」が出てきてほしい。
※キーワードが出ない場合は、こちらの問いかけで出していく。
これまでの生活経験を想起し、発表することができるか【興味関心態度・思考判断表現】



40
運転は危険なのかを考える。
ワークシート①(2)


以前は運転免許が取得できなかった、樋下さんの話を紹介
ワークシート②(1)


ビデオの視聴
自転車の例を挙げながら、自身と運転の関わりを考えてみる。
[スライド2~3]


樋下さんの話を聞いて、問題点はどこか考える。
[スライド4]
グループで話し合う。
[スライド6~11]

運転免許証が取れなかった歴史を確認する。
【ビデオの視聴】
ワークシートの要点を理解して、自分の考えをまとめられているか
【思考判断表現・技能】





歴史を理解し、自分の将来に生かすことできる知識を得たか
【思考判断表現・知識理解】



5
運転免許を取得する為の法律を確認する。
ワークシート②(2)
ワークシート②(3)
現在はどのようになっているのか確認する。
[スライド12~13]

※特筆すべき留意事項

6 参考・引用文献またはWebサイト

http://www.dpi-japan.org/friend/restrict/shiryo/menkyo/track50.pdf#search=%27樋下裁判%27

・全日本ろうあ連盟 https://www.jfd.or.jp/about/seika

作成:平石量子、2019年
編集:ろう者学教育コンテンツ開発取組担当

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