聾学校(聴覚特別支援学校)等対象
音を光に デフ・アスリートの夢
自立活動「音を光に デフ・アスリートの夢」学習指導略案
1 対象
中学部
2 指導の形態
通常教室、一斉授業 大型テレビを使用
3 指導の目的
聴覚障がい者として、壁や課題にぶつかったときにすぐに諦めるのではなく、いろいろな方法を試みることにより、夢の実現が可能になることがある。合理的配慮とは何かを考えながら、自分の夢を育てていこうとする心を育てる。
4 指導にあたって
・スポーツを通して、困り感に気づいた時、どのようにしたら良いかを考える問題解決の意識を持たせる。
・聞こえない、話せない人たちのためにいろいろな科学技術が工夫されていることを知らせる。
・「合理的配慮」について考える機会を持ち、自分の持つ力を発揮できる方法を考える体験をさせる。
5 本時の展開
過 程 |
学習活動 | 指導・支援内容 (留意事項及び配慮事項) |
評価の観点 |
---|---|---|---|
導 入 10 分 |
1 スポーツという場を設定して、聞こえない人たちがスポーツをするときに、どんなことに困り感があるか、考えてみよう。 | (班活動) ○体育の授業や部活動などでの経験をもとに、聞こえとスポーツの課題について考える。 ○体育の授業や部活動での経験をもとに、どのような工夫があったか考える。 ○課題と改善策について、発表する。 |
○積極的に話し合い活動に参加しているか。 【関心意欲】 |
展 開 35 分 |
2 聴覚障がいのある陸上選手について資料を読み、 (1) 何に困っていたか (2) どのような改善策があったか (3) その改善策を取り入れるためにどのような努力をしてきたか |
○陸上部の生徒がいれば、色々質問をしてみても良い。 ○新聞記事の中から必要な情報を探して、話し合いの材料とすることができるような練習をする。 ○デフリンピックについて、確認する。 ○スタートランプを使うことには、どんな意味があるのかなどについても考えさせる。 ○ワークシートに班の意見をまとめ、広用紙に書く。 ○班ごとに発表する。 ○他の班の意見でいいなと思ったところを、まとめておく。 |
○新聞記事を効果的に活用したり、内容を分析したりできているか。 【技能】 |
ま と め 5 分 |
3 まとめ ワークシートに学習活動の感想と共に、今後自分が困難にぶつかった時にどのようにして解決していくことができるか考えると共に、技術発展の効果についても考え、感想を書く。 |
○本時のまとめとして、ワークシートに感想と考えたこと、自己評価を記入する。 ・新聞記事の中の選手達の頑張りを参考に、自分の生き方として、困り感について考えたり、それらに対する解決策などについて考えたりする機会となるように促す |
○自分の生き方として考えようとしているか。 【関心意欲】 |
6 参考・引用文献またはWebサイト
・新聞記事「東北ネットニュース」 https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201902/20190209_13007.html
・新聞記事サイト「パラフォト」 http://www.paraphoto.org/?p=16836
・陸上用スタートランプ(スマホ版) https://www.youtube.com/watch?v=HLJYMq_V3Cc
作成:山田京子(熊本県立熊本聾学校)、2019年
編集:ろう者学教育コンテンツ開発取組担当
【資料のダウンロード】
- 本学習指導略案(PDF)
- 資料①音を光にデフアスリートの夢(ワークシート例)(PDF)
- 資料②パワーポイント(PPTX)
聾学校(聴覚特別支援学校)等対象
- ろう者が写真を通して表現することについて
- ユニバーサルデザインを考えよう
- 乗富秀人氏が描くデフアートにみるろう者の手話文化
- デフパフォーマンス
- 自立活動「ユニバーサルデザインを考えよう」学習指導略案
- 自由に表現してみる
- みんなで楽しむためのユニバーサルデザインを考える
- 手話狂言を通して新たな芸術の形を知る
- 聞こえない自分だからこそできる表現とは
- 見やすい字幕を考えよう
- 島のろう者コミュニティについて学ぼう!(Ver.1)
- 島のろう者コミュニティについて学ぼう!(Ver.2)
- 聴覚障害者の被災について考えよう
- 電話リレーサービスについて
- いざという時のネット110, 119番
- 女子と男子、その他?
- みんなが手話で話した島
- 手話を使うコミュニティには誰がいる?
- 交流会の改善策を考えよう
- ろう者と教育について
- 日本で最初に聾教育を開始した人物は誰?
- デフフッドについて
- 自分に合った情報保障を知ろう
- 手話の地域別、年代別バリエーションについて知る
- “ご当地手話”を学んでみよう!
- 手話は世界共通だろうか? 韓国手話から考えてみる
- 世界の手話 数字
- ゲームを通して手話の音素を知る
- 手話って言語?
- 「手話」で案内しよう
- 歴史を学び,勤労観・職業観を育む
- 現代社会の基礎―選挙の仕組みと参政権―
- ろう高齢者黒崎時安氏の人生を通して当時の社会について考える
- 聴覚障害者が裁判に参加することになった場合は?!
- 聴覚障害者の働き方を考えてみよう
- 蛇の目寿司事件に学ぶ
- 耳が聞こえないと危険!?
- ろう者のスポーツ大会への完全参加を目指して
- デフリンピックを通して考えよう
- バレーボールから学ぶ障がい者スポーツ
- デフ空手道について学ぼう
- 音を光に デフ・アスリートの夢
- 耳が聞こえないが武器になる
- スポーツを通して合理的配慮を考える
- だれでも楽しめるスポーツにするには?
- スポーツサインを知ろう
- 補聴器とテクノロジー
- 音声認識アプリ活用講座
- ICTを活用して誰とでも会話
- 電話リレーサービスについて
- 機械があれば十分?
- 情報保障サービスを探そう
- ろうの先生の大学生活を知る