聾学校(聴覚特別支援学校)等対象

パソコン通訳(パソコンノートテイク)を知ろう

自立活動「パソコン通訳(パソコンノートテイク)を知ろう」学習指導略案

1. 対象

聴覚特別支援学校・聾学校 高等部生徒

 

2. 指導の形態

一斉授業形式(50分)

 

3. 指導の目的

文字通訳の中のパソコン通訳(パソコンノートテイク)について理解を深める

 

4. 準備物

モニター、PC(インターネットに接続)

 

5. 対象者人数

何人でも可

 

6. 本時の展開

過程

学習活動

指導・支援内容(留意事項及び配慮事項)

評価の観点

導入

10分

・テレビや映画の字幕など、文字での通訳(字幕含む)の体験を語る

 

 

 

・文字通訳の種類や特徴を知る

 

・「テレビや映画を字幕で見たことがあるか」の問いをきっかけに、公演でのパソコン通訳など、文字通訳に関するそれぞれの体験を発表するよう促す

 

 

・上記の発表内容を受けながら、文字による通訳にはどのような方法があるか、特徴を簡単に説明する

 特徴の例:

 ・映画等での字幕(予め字幕が付与されているもの)

 ・パソコン通訳(パソコンノートテイク)(その場で打っていくもの。パソコン要約筆記とも言う)

 ・音声認識による字幕(スマートフォン等のアプリで使えるもの、支援者が入らなくても使える) など

 

・今回はパソコン通訳(パソコンノートテイク)について取り上げることを伝える

 

特になし

展開

30分

・パソコン通訳(パソコンノートテイク)の入力方法について知る

 

 

 

 

 

 

・パソコン通訳(パソコンノートテイク)を行うシチュエーションを知る

 

 

 

 

・遠隔通訳で使えるアプリケーションを知る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・一人で入力する方法(単独入力(一人打ち))と二人で入力する方法(単独入力二人打ち/連携入力)があることを説明する

<参考>

情報保障の基本:パソコンノートテイクとは

https://www.pepnet-j.org/contents/archives/3656

 

・現地での通訳、遠隔地からの通訳があることを伝える

  • 現地での通訳

 通訳者が現場に行き、入力する

  • 遠隔地からの通訳

 通訳者は現場には行かず、自宅等から入力する

 

・遠隔地からのパソコン通訳(パソコンノートテイク)で使えるアプリケーションを紹介する(それぞれのアプリケーションを使っている動画を見せたり、実際のアプリを操作しながら見せるなどする)

  • T-TAC Caption

機能がシンプルでパソコン通訳初心者でも簡単に使える。

  • captiOnline

機能が豊富で、現地でのパソコン通訳を行っていた人が使いやすい

 

 

まとめ

10分

・パソコン通訳(パソコンノートテイク)について学んだことを発表する

 

・疑問点や感想をたずね、発表を促す

 

 


7. 参考

・日本聴覚障害学生高等教育支援ネットワーク(PEPNet-Japan)「Access!聴覚障害学生支援DVD② 小さな「気づき」で変わる授業・変わる大学」

https://www.pepnet-j.org/contents/archives/2063

※事前に申請すれば、ウェブでの配信を視聴可能

(最終閲覧日:2024年11月24日)

・日本聴覚障害学生高等教育支援ネットワーク(PEPNet-Japan)「情報保障の基本:パソコンノートテイクとは」

https://www.pepnet-j.org/contents/archives/3656

(最終閲覧日:2024年11月24日)

・日本聴覚障害学生高等教育支援ネットワーク(PEPNet-Japan)「T-TAC Captionシステム 入力中の様子(入力者・WebUser)」

https://www.youtube.com/watch?v=3e_dJJ6vAjI

※1分03秒あたりから利用者画面

(最終閲覧日:2024年11月24日)

・筑波技術大学若月大輔研究室「ウェブベース遠隔文字通訳システムcaptiOnline」

https://captionline.org/

(最終閲覧日:2024年11月24日)

 

作成:萩原彩子(2025年)

編集:ろう者学教育コンテンツ開発取組担当


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