高等教育機関に在籍するろう・難聴の学生対象
サインマイムを通して聴覚障害について学ぼう
「サインマイムを通して聴覚障害について学ぼう」学習指導略案
1 対象
聴覚障害学生、聴覚障害について学ぶ学生、特別支援教育教職課程履修生
(※ろう学校教職員研修向けにアレンジ可)
2 指導の形態
通常の教室
3 指導の目的
1)映像を鑑賞して言葉と内容をイメージさせる。答えを自分で考える力を育てる。
2)色々な観点があって、それぞれ受け止め方が違うことを実感したり、共感したりする。
3)聴覚障害者の社会的背景を学ぶ。
4 指導にあたって
・スライドの資料とワークシートを配布する。
・ワークシートを使ってグループ活動が出来るようレイアウトを考える。
・ろう者学教育コンテンツの動画を用いる。
・庄崎氏について情報を集めて事前にどのような人なのか把握した上で授業を組むと良い。
5 本時の内容
過 程 |
学習活動 | 指導・支援内容 (留意事項及び配慮事項) |
評価の観点 |
---|---|---|---|
導 入 15 分 |
学習内容を理解する。 | 本授業の流れを説明する。ワークシートを配布する。 | サインマイムについて関心を持ったか【関心意欲】 |
庄崎氏について知る、関心を持つ。 | S2,3でサインマイム、庄崎氏について説明し、理解を促す。 | ||
展 開 60 分 |
「サインマイム(無題)」を鑑賞する | ※映像鑑賞 約2分半 庄崎隆志氏「無題」 ・1回目の観賞後、自分の中で気付いた点についてQ1に記入するように説明する。 |
庄崎氏が訴えるメッセージについて理解しようとしているか【態度・理解】 |
2回目の鑑賞で、サインマイムが示す内容について自分の考えをまとめる | ・2回目の鑑賞では、場面毎に停止し、ポイントを絞って、Q2を埋めるように指示する。 | ||
グループごとに分かれて庄崎氏のメッセージについて議論する |
[議論] 場面ごとの庄崎氏が発するメッセージについてグループで話し合ってQ2をまとめる。 ・グループワーク用にQ2のみを拡大印刷したものを用意すると良い。 |
||
ま と め 15 分 |
それぞれのグループ内でまとめたことを発表する |
各グループの代表者に発表してもらい、さまざまな意見を共有する。 最後に、回答例を出して、聴覚障害者が受ける教育についてまとめて解説する。 |
聴覚障害者が受けてきた教育について理解できているか【発表】 |
6 参考文献またはWebサイト
・庄崎隆志氏「無題」,ろう者学映像アーカイブ,https://www.deafstudies.jp/info/vidarc/
作成:金子 真美(2014年)
編集:ろう者学教育コンテンツ開発取組担当
【資料のダウンロード・映像の視聴】
- 本学習指導略案(PDF)
- 資料①ワークシート(PDF)
- 資料②パワーポイント(PPTX)
- 映像:庄崎隆志氏「無題」(映像の視聴にはパスワードが必要になります)