高等教育機関に在籍するろう・難聴の学生対象
スポーツを通して2つの世界を知る
「スポーツを通して2つの世界を知る」学習指導略案
1 対象
聴覚障害学生(高等部も可)
2 指導の形態
通常教室
3 指導の目的(必要に応じて,個人の目標も設定)
1)一般スポーツと聴覚障害者がするスポーツ(ろう学校の部活も含む)の両方を経験した聴覚障害のあるアスリートの事例を紹介する。
2)聴覚障害のある人が一般スポーツに参加できる方法について考えさせる。
4 指導にあたって
・一般学校で教育を受けてきた(インテグレート)、聴覚障害のある山崎望選手が競技(一般)スポーツを始めたところからデフスポーツに関わるようになる経緯をまとめた動画を用いる。
5 本時の展開
過 程 |
学習活動 | 指導・支援内容 (留意事項及び配慮事項) |
評価の観点 |
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導 入 10 分 |
まず、デフリンピックについて紹介する。 | 動画①視聴(デフリンピック) また、スライドでデフスポーツの種目などを紹介する。 |
動画やスライドに興味を持ち、集中して見ているか【観察・関心】 |
動画を見て「デフアスリート」について知る 動画を見ながらワークシートに記入する ※動画の中のタイトルごとに一時停止 |
動画②視聴(山崎望選手インタビュー) 1. デフスポーツに関わるまで[2分20秒] ・バレーボールを始めたきっかけ(40秒) ・きこえる人とのコミュニケーション方法(1分40秒) 2. デフスポーツとの出会い[6分10秒] ・デフバレーボールとの出会いと印象(1分) ・手話に対する抵抗と葛藤(2分) ・逆導入について(1分30秒) ・山崎選手にとってのデフバレーボールとは?(30秒) ・今後の活動について(1分10秒) ※動画にある、山崎選手の行動と心理面の変化に着目する。 |
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展 開 25 分 |
ワークシート①② 2つのスポーツの経験を通して山崎選手はどのように変化していったかを理解できているかワークシートでチェックする |
動画やスライドの内容をしっかり理解できているか【考察】 | |
ま と め 10 分 |
ワークシート③ 自分なら一般スポーツとどのように関わるか、考えを書く。 書いたことを発表し、みんなで話し合う。(話し合ったことをまとめる) |
話し合ったことを板書する。 |
自分の考えをまとめてきちんと発表できたか、他者の意見をきちんと聞こうとしているか【発表・議論】 |
6 参考・引用文献またはWebサイト
【スライド資料】
全日本ろうあ連盟, https://www.jfd.or.jp/sc/deaflympics/games-about
全日本ろうあ連盟スポーツ委員会デフリンピック啓発ウェブサイト「デフリンピックの概要」
【動画①】
全日本ろうあ連盟スポーツ委員会デフリンピック啓発ウェブサイト「速報動画(Youtube)」
https://www.jfd.or.jp/sc/samsun2017/newsflash
【動画②】
山崎望氏「デフスポーツと関わるまで」, ろう者学教育コンテンツ開発プロジェクト, ろう者学教育コンテンツ映像アーカイブ
https://www.deafstudies.jp/info/vidarc-ds/
作成:平井 望・門脇 翠,2017年
編集:ろう者学教育コンテンツ開発取組担当
【資料のダウンロード・映像の視聴】
- 本学習指導略案(PDF)
- 資料①ワークシート(PDF)
- 資料②パワーポイント「デフリンピックの紹介」(PPTX)
- 山崎望氏「デフスポーツと関わるまで」(映像の視聴にはパスワードが必要になります)