「ろう高齢者の生活観を学ぼう」学習指導略案

1 対象

聴覚障害について学ぶ学生、特別支援教育教職課程履修生

2 指導の形態

通常の教室

3 指導の目的

1)デフコミュニティとは何かを知る。

2)老人ホームで暮らすろう高齢者を通して、昔の聴覚障害者の教育と就労、社会的視点について考える。

3)老人ホームの中で工夫されたデフスペース、設備について学ぶ。

4 指導にあたって

・スライドの資料とワークシートを配布する。

・ワークシートを使ってグループ活動が出来るようレイアウトを考える。

・ろう者学教育コンテンツの動画を用いる。

・教職課程にある介護等体験の一環として、スライド資料の4枚目にある老人ホームから選んで、訪問または現場実習を行う案があると尚更良い。

5 本時の内容


学習活動 指導・支援内容
(留意事項及び配慮事項)
評価の観点


30
・コミュニティの概念を知る 本授業の流れを説明する。ワークシートを配布する。
スライドを用いて学生に発問する。
コミュニティとは何かイメージできているか【関心意欲】
・デフコミュニティとは何か理解する S2コミュニティとは何かを考えさせ、ワークシートに記入するよう促す。
・聴覚障害者のための老人ホームの存在を知る S4,5で淡路ふくろうの郷について説明する。


30
・ろう高齢者の生活について知る ※動画視聴 約28分
「淡路ふくろうの郷で生きるろう高齢者たち」
ワークシート①の記入をするように促す。
動画を通して、ろう高齢者の生き方について理解しようとしているか【態度】



30
グループ共有
 
ワークシートの記入②③
ワークシート①の内容について共有し、発表の代表者を決めるよう指示する。 聴覚障害者の社会から見た視点について考察できているか【ワークシート】

6 参考文献またはWebサイト

・「淡路ふくろうの郷で生きるろう高齢者たち」,目で聴くテレビ「人生晴れ舞台 第14回」 2006年4月26日放映,大田弘志さん喬子さん夫妻 兵庫(淡路ふくろうの郷)
https://www.deafstudies.jp/info/vidarc/

作成:金子 真美(2014年)
編集:ろう者学教育コンテンツ開発取組担当

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