「テクノロジーを通して聴覚障害者について学ぼう!」学習指導略案

1 対象

聴覚障害学生、聴覚障害について学ぶ学生、特別支援教育教職課程履修生
(※ろう学校教職員研修向けにアレンジ可)

2 指導の形態

通常教室(90分)

3 指導の目的

1)聴覚障害者にとってのテクノロジーとは何かを知る。

2)テクノロジーの発展で聴覚障害者に影響を受けていることを理解する。

3)グループで話し合い、模造紙を仕上げる。

4 指導にあたって

・テクノロジー発明のきっかけについて、資料を用意できると良い。

・グループ討論に進む際には、一人一人がまずワークシートに自分の考えを記入してから、グループで共有してまとめるという流れをお勧めする。

5 本時の展開


学習活動 指導・支援内容
(留意事項及び配慮事項)
評価の観点


20
・持っている知識を出し合う
・通信について理解する
本時の学習内容を説明する
 
発問
「聴覚障害者にとってのテクノロジーにはどんなものがある?」
・聴覚障害者にとって便利なテクノロジーには何があるか考えさせる
(例)ファックス、タブレットなどが挙がると思われる
・代表するものとしてUDトーク(音声認識)について触れさせる(S4)
積極的に参加できているか【観察】


20
映像視聴
・ろう者が利用している通信手段について理解する
※映像視聴
「通信の歴史」[0:00~6:00]※約6分半
・映像の内容についてまとめる(S5、ワークシート記入)
映像をしっかり視聴し、ワークシートに記入できているか【観察】



50
議論 議論(模造紙を配布)
テーマ『3つの通信手段の長短を考えてみよう』(5人/組)
議論を通して、聴覚障害者における通信手段の理解を深めているか【観察】
まとめ
発表
それぞれのグループから代表を決め、発表してもらう
ワークシートをまとめる
[指導者のコメント]
聴覚障害者のために考案された通信手段の発達は、聞こえる人にとっても便利なものとして広まっている。つまり、聴覚障害者自身の体験が実はテクノロジー発展において貴重な研究材料であることを最後まとめる。
ワークシートに考察をまとめられているか【考察】

6 参考・引用文献またはWebサイト

・ろう者学教育コンテンツ開発プロジェクト,https://www.deafstudies.jp/info/vidarc/,ろう者学教育コンテンツWebサイト,井上正之先生「通信の歴史」

作成:金子 真美(2014年)
編集:ろう者学教育コンテンツ開発取組担当

【資料のダウンロード・映像の視聴】