自立活動「スポーツサインを知ろう」学習指導略案

１対象

小学部

２指導の形態

通常の教室、一斎授業　大型テレビを使用

３指導の目的

１）スポーツサインを通して、スポーツ観戦に興味関心を持たせる。

２）オリジナルのスポーツサインを考え表現させることを通して、スポーツに関する積極的なコミュニケーションを促す。

４指導にあたって

・導入として、野球の審判のジェスチャーを取り上げ、このようなサインがスポーツ観戦をさらに楽しめるものにしていることに気づかせる。

・盛り上がるシーンを表すスポーツサインを取り上げることで、児童のスポーツ観戦への興味関心を引き出す。

・宿題として、考えたスポーツサインを保護者や友人に紹介することを課すことで、児童がスポーツに関するコミュニケーションを行うようにする。

・本時だけでなく、朝の会等も活用してスポーツの試合についての情報提供を行うことで、スポーツに関する積極的なコミュニケーションを促す。

・教材として取り上げるスポーツ動画は、児童の興味関心に応じて適宜変更する。

５本時の展開

過程	学習活動	指導・支援内容（留意事項及び配慮事項）	評価の観点
導入 10 分	1.競技用語を示すスポーツサインが存在することを知る	〇野球の動画を用いたクイズを出題し、サインの効果を実感できるようにする。〇野球の審判のジェスチャーは聴覚障害者が発案したことを伝え、サインへの関心を高める。〇野球だけでなく、様々なスポーツにおいて、ろう者スポーツのためのスポーツサインが制定されていることを伝える。	〇スポーツサインを知る。
展開 Ⅰ 15 分	2.各スポーツの様々な盛り上がるシーンを示すスポーツサインについてのクイズに取り組む。	〇クイズは該当する場面の動画を示し、説明を加えたのち、3つのスポーツサインを提示して選択させる形式とする。 ※クイズの選択肢は動画や説明文を根拠に児童が正答を判断できるものにする。例1 バスケットボールの3ポイントシュート ①得点 1点 ②得点 2点 ③得点 3点 (説明文から答えを推測できる。) 例2 野球の盗塁 ①本塁打 ②盗塁 ③バント (動画のスライディングの様子から答えを推測できる。) 〇児童が興味を示しそうな盛り上がるシーンをクイズ題材とすることでスポーツ観戦への興味関心を引き出す。〇得意な児童に、動画の状況を説明させることで、全員が状況を理解できるようにする。	〇クイズに積極的に取り組んでいる。
展開 Ⅱ 15 分	3.示された動画の中から1つ選び、その動画の状況を示すオリジナルのスポーツサインを考え、発表する。	〇題材となる動画を複数用意することで、児童の主体的な活動を促す。	〇自分でスポーツサインを考え、発表する。
まとめ 5 分	4.本時の学習のまとめを行う。	〇近日中に行われるスポーツの試合を伝える、また保護者や他の教員、友人等に今回作ったスポーツサインを紹介する宿題を課すなどして、本時での学びを日々の生活に活かすきっかけを与える。