この研究について |
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この研究について本研究は,平成23年~25年度 日本学術振興会科学研究費補助金基盤研究(A)「形態論的日本手話文法研究とその応用の研究」(研究代表:神田和幸)の分担研究として、大杉豊(筑波技術大学)が平成23・24年度に実施した研究による成果の一部です.なお,平成25年度は日本学術振興会科学研究費補助金基盤研究(B)「ろう者コミュニティの視点による日本手話語彙体系の記録・保存・分析」(研究代表:大杉豊)の一部として継続しました. 研究テーマ「九州の手話」の電子データベース化 研究の方法
「九州の手話」について本書は1993(平成5)年に全国手話通訳問題研究会九州ブロックが発行したもので,奥付によると初版は1988(昭和63)年に発行されています.九州地域の地名の手話表現と,各地域に独特な手話表現をあわせて146語が写真と説明文で紹介されています. === ①全国手話通訳問題研究会九州ブロックが結成されたのは1988年6月で,本書の発行は8月です。手話表現の収録は、結成大会当日の午前中に行いました。当時佐賀は支部結成が困難な状況にあり、ブロック結成準備会の段階から佐賀支部結成を目標に掲げて働きかけを行っていましたが、本書の収録には間に合わず、収録も行えませんでした。 ②モデルについては,本来はすべての県でろう者にモデルを担当して頂きたかったのですが、モデルの指定まではブロックとしては行えませんでした。当時は各県ろう者協会と全通研支部の関係に県によって差があり、結果的にモデルを健聴者が担当した県もあります。 |