12月2日(月)に第8回ろう者学ランチトークが開催されました。
NPO法人日本ASL協会からマーティン・デール-ヘンチさんにお越しいただき、『View on Japan Culture from a Deaf American -アメリカ人ろう者から見た日本文化-』についてお話しいただきました。
マーティン・デール-ヘンチさんはアメリカ合衆国のミシガン州出身のろう者でギャローデット大学を卒業されました。現在はNPO法人日本ASL協会(東京・飯田橋)でアメリカ手話(ASL)を教えておられます。
おかげさまで教職員・学生あわせて28名の参加がありました。
来日してまだ8ヶ月のことですが、なんと8ヶ月の間に覚えた日本手話でご講演いただきました!!
自分自身はインテグレーション出身だが、手話通訳を受けて小学校~高校を卒業したこと、ADA法という法律によって手話通訳の設置や字幕等の情報保障が義務つけられていること、電話リレーサービス(VRS)があり、手話通訳を通して電話をかけられるサービスがあることなど、アメリカのろう者の生活状況についてわかりやすく紹介してくださいました。
また、アメリカのろう文化についてはろうとしての自分に誇りを持っており、聴力的に難聴者でもろうだと自負するろう者が多い、手話を大切にしており、バイリンガル教育を推奨していることなどを特徴として挙げていました。
アメリカは個人主義が強い国柄のため、来日後、周りから「大丈夫?」「手伝えることはないか?」と声をかけられることが多くて驚いたのと同時に温かいと感じたのことです。このように日本とアメリカの違いについて自分の体験を交えながら楽しくお話しいただきました。とてもユーモアあふれるご講演でした。
参加してくださった皆さま、ありがとうございました!!