2021年度第2回ろう者学トーク:永井弓子さん

2021/08/09掲載

 ろう者学ランチトークは、2013年から本学天久保キャンパスを会場として開催してきましたが、2020年度より新型コロナウイルス感染症感染拡大防止のため、リモート収録してネットで限定公開する方法に変更しております。2021年度もこの方法を継続しており、第2回ろう者学トークとなります。動画は全国の高等教育機関等で学ぶきこえない学生、きこえにくい学生、支援などに関わる学生、教職員の皆さまにも限定公開にて視聴いただける形としております。本記事の末尾に申込み方法を記載していますので、お気軽にお問い合わせください。

 さて今回は、筑波技術短期大学(現:筑波技術大学)の卒業生で、フランス手話の講師等を務めていらっしゃる永井弓子氏を講師にお招きして、「気がついたら今がある〜フランス手話に魅せられて14年〜」というテーマでご講演いただきました。

 最初に講師 永井弓子氏のプロフィールをご紹介いたします。

永井弓子さん

永井弓子さん

神奈川県出身。筑波技術短期大学(現:筑波技術大学)卒業。在学中から積極的に国際交流に関わる中で、フランス手話と出会う。2010年からフランス手話とフランス語のW語学留学、足かけ4年在仏。現在は主にフランス手話指導をはじめ、フランスに関するイベント企画や日仏・国際手話の通訳などフリーランスとして活動して3年目。

 フランスといえば、パリのエッフェル塔や凱旋門など優雅な観光名所が思い浮かびますね。筑波技術短期大学を卒業された永井さんは、フランス手話との出会いで人生が大きく変わり、それが現在の仕事のきっかけとなります。その仕事は、大学で学んだ建築工学の内容とは全く違うものだそうです。その経緯についてお話いただきました。

 永井さんは、国際交流が好きで、大学卒業後もホームステイの受け入れをしていましたが、海外の人たちと交流していくうちに自由になりたいという思いが強くなり、当時勤務していた旅行会社JTBを退職します。そして、スペイン旅行で初めてフランス手話を目にした永井さんは、大きな衝撃を受けたといいます。その衝撃とは、国際手話やアメリカ手話などとは全く違う手話表現で、歌を歌っているかのように流れるような美しいフランス手話に思わず魅せられたそうです。フランス手話は、指文字をほとんど使わず、形やイメージから表現するという視覚的表現が特徴だそうです。講演の後半では、永井さんはクイズを織り交ぜながら、フランス手話で「歌」、「電話リレーサービス」、「漫画」、「渋谷」、「トヨタ」の単語を楽しく説明してくださいました。

 永井さんは、のべ約4年半のフランス生活を経て、現在は、日本でフランス手話の講師として活躍されています。「色々なことにチャレンジして自分に合うものを見つけること」「人との出会いに感謝すること」「時間を大切に過ごしてほしい」とメッセージを残してくださいました。皆さん、フランス手話に興味をお持ちであれば、ぜひ永井さんの講座を受けてみてはいかがでしょうか?

 ご講演くださった永井弓子さん、本当にありがとうございました!

視聴の申込方法

 本動画の講師である永井氏は日本手話言語で講演しております。動画は20分49秒で、日本語字幕を付与しています。是非ご視聴ください。視聴をご希望される方は下記をご確認の上、下記申込先までご連絡ください。

教育機関等の名称・部局:
視聴期間:〇月✕日〜〇月✕日(2021年9月から2022年2月までの間、
     日曜日開始・土曜日終了の1週間を上限とする)
     視聴希望日の1週間前までにお申し込みください。
     事務局スタッフの勤務体制により、
     日にちによりましてはすぐに対応できない場合がございます。
対象者:きこえない生徒・学生、教職員、支援学生、支援室関係者など
対象者数:
申込先:info●deafstudies.jp
    (●に@を入れてご使用ください。)

皆さまのお申し込みお待ちしております。

トークの様子

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