ろう者学ランチトークは、2013年から本学天久保キャンパスを会場として開催してきましたが、2020年度より新型コロナウイルス感染症感染拡大防止のため、リモート収録してネットで限定公開する方法に変更しております。2021年度もこの方法を継続しており、第6回ろう者学トークとなります。動画は全国の高等教育機関等で学ぶきこえない学生、きこえにくい学生、支援などに関わる学生、教職員の皆さまにも限定公開にて視聴いただける形としております。本記事の末尾に申込み方法を記載していますので、お気軽にお問い合わせください。
さて今回は、きこえないプロレスラーとして、日本で初めてろうプロレス団体を立ち上げ、国内外の多くの道場を巡業した経験があり、ラーメン店を開業し5年を迎えられた毛塚和義氏を講師にお招きして、「元ろうプロレスラーがラーメン店を立ち上げるまで」というテーマでご講演いただきました。
最初に講師 毛塚和義氏のプロフィールをご紹介いたします。
東京・日暮里にあるラーメンの人気店「麺屋 義(めんや よし)」の店主である毛塚さんは、塩と醤油ベースをメインに魂を込めたラーメンでお客さんを魅了し、遠方から食べにくる人がいるほどファンが多くいらっしゃいます。そんな毛塚さんは、どのようにしてラーメン店の開業にたどり着いたのでしょうか?
中学時代の先生に言われた「やればできる」という言葉が、毛塚さんのこれまでの経験の大きな原動力になっていると語ります。自動車メーカーをはじめ、ディズニーランド、コカ・コーラなど転職を経て、トラック運転手の仕事をしながら、子どもの時からのプロレスラーになりたいという夢を追いかけ続けてきた毛塚さんは、2006年にろうプロレス団体を立ち上げます。自らリングを購入して道場まで作り、国内外問わず数多くの巡業を行なってきました。プロレスだけでなく、自分のお店を持ちたいというもう一つの夢があり、ラーメンが好きなことから、「食の道場」に入校し、ラーメンの作り方を学びます。しかし、耳がきこえないためにラーメンの作り方を学ぶことは容易ではなく、講師との交渉の末、講義中に1万に及ぶ枚数の写真を撮ったり、他の受講生からノートを借りたりするなど、きこえる人たちの中で学ぶことの大変さを語ります。どんな方法でも情報を得るという諦めない姿勢を貫いてきたからこそ、ラーメン店の開業につながったのです。お店を持つだけで満足するのではなく、ラーメンイベントの出店にチャレンジしたり、ラーメンの新メニューやつけ麺の試作を考えたりするなど、美味しいラーメンの追求を続ける毛塚さんの努力には感銘を受けます。
皆さん、ぜひ毛塚さんのお店に行って美味しいラーメンを食べてみてください。
ご講演くださった毛塚和義さん、本当にありがとうございました!
視聴の申込方法
本動画の講師である毛塚氏は日本手話言語で講演しております。動画は20分12秒で、日本語字幕を付与しています。ぜひご視聴ください。視聴をご希望される方は下記をご確認の上、下記申込先までご連絡ください。
高等教育機関等の名称・部局:
氏名:
視聴期間:〇月✕日~〇月✕日(2021年11月から2022年2月までの間、
日曜日開始・土曜日終了の1週間を上限とする)
視聴希望日の1週間前までにお申し込みください。
事務局スタッフの勤務体制により、
日にちによりましてはすぐに対応できない場合がございます。
対象者:きこえない学生、支援学生、支援室関係者など
対象者数:◯名
申込先:info●deafstudies.jp (●に@を入れてご使用ください。)
皆さまのお申し込みお待ちしております。