第11回ろう者学ランチトークの開催報告:持田昭俊さん

2014/02/12掲載

 1月30日(木)に第11回ろう者学トークが開催されました。

 写真家の持田昭俊さんにお越しいただき、『鉄道写真家として』のテーマでお話し頂きました。

 持田さんは筑波大学附属聾学校高等部専攻科デザイン科を卒業された後、プロの写真家として長年ご活躍されています。物心ついた時から鉄道が大好きで、小学生から鉄道の写真を撮り始めて写真家になりたいという夢を持つようになります。しかし、先生に「聴こえる人でも厳しい世界だから無理だ」と言われ、一時は心が折れてしまったが、それでも夢を持ち続けたとのことです。現在は様々な雑誌の鉄道写真を手がけるまでの写真家になりました。駆け出しの頃は収入が少なく、お茶摘みのアルバイトもしたこともあるそうです。

 1ヶ月のうち、ほとんどは全国各地を撮影でまわるなどご多忙らしく、東京の自宅にいないことが多いそうです。全国各地の思い出や鉄道に関するミニ知識も面白くお話しして下さいました。

 自分で写真を撮ってJRの会社や出版社に売り込むこともあれば、会社からの依頼で写真を撮ることもあるそうです。

 また、写真を撮るときは早起きして撮影の絶好ポイントを自分の足で探したり、写真の出来が太陽光に左右されるため、朝と夕方、太陽光があたる方向も考慮しながら場所をそれぞれ変えて撮影したりするとのことです。電車がくるまでずっと待機しなければならず、時には数日間待つこともあるそうです。忍耐力と体力が求められますね。それでも撮り続けるのは鉄道が大好き、鉄道の魅力を伝えたいからなのだなと鉄道と写真に対する情熱がひしひし伝わってきました。

 とても熱く語ってくれ、パワフルなご講演でした。おかげさまで教職員・学生あわせて20名の参加がありました。

 特に学生たちにとってはプロの写真家として活躍しているろう者の話を直に聞くことができ、とても良い刺激になったのではないかと思います。

 参加して下さった皆さま、ありがとうございました!!


 

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