平成26年度第1回ろう者学ランチトークの開催報告:小林香里さん

2014/04/23掲載

 4月22日(火)に第1回ろう者学ランチトークが開催されました。

 小林香里(かおり)さんにお越しいただき、『ニュージーランドでの仕事』についてお話しいただきました。

 小林さんは旅行で初めて訪れたニュージーランドにすっかり魅せられ、移住したいと決意し、イギリスのろう学校でのボランティアの経験を経て、2003年にニュージーランドに移住しました。現在は永住権を取得しており、大学院でろう学校教員の資格を取得後、ケルストンろう教育センターにて教鞭をとっておられます。

 ニュージーランドにはろう教育センターが2つあり、小林さんの勤務先であるケルストンろう教育センターは北島オークランドにあり、ケルストンろう教育センターで学ぶろう児だけではなく、近隣の普通校と連携して8カ所にある「Deaf Provision」(デフ部→日本で言う難聴学級)のろう児に対する教師派遣・学習支援を行っていること、幼稚部はろう児だけではなく、その兄弟やCODAも入学可能など、ニュージーランドのろう教育の状況についてご紹介いただきました。

 また、ニュージーランドでは手話が公用語として認められていること、移民の国で様々な人種・文化を受け入れているという背景もあり、ろう者やろう文化に対する理解が深いことなど興味深い内容を話して下さいました。

 参加者はなんと過去記録更新の61人!! 教室からあふれんばかりの人が集まりました…。

 学生たちからも積極的に質問がたくさん出て大盛況でした。特に「ろう(Deaf)」と「聴覚障害(deaf)」の意味の違いや手話の公用語化が社会に及ぼした影響など、活発な質疑応答になりました。学生たちにとっては大変刺激になったランチトークだったのではないかと思います。

 参加してくださった皆さま、ありがとうございました!!


 

 

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