このたび、ろう者学教育コンテンツ開発取組みの一環として、明治学院大学との共催で、聴覚障害学生を対象とした「ろう者学講座」を開催することとなりました。
「ろう者学(英語:Deaf Studies)」とは、ろう者の生活・文化を研究する学問であり、海外ではろう者学を研究し指導する大学も多く見られ、ろう・難聴の学生が自分自身の障害について理解しアイデンティティを形成するためにも非常に重要な学問とされていますが、日本においては指導のノウハウや指導者の不足から、大学の中でろう者学を学べる環境が整っていないのが現状です。
そこで本企画では、本学で蓄積されてきた教育資源や指導ノウハウ、そしてろう者学教育コンテンツ開発取組で開発したコンテンツなどを活用し、一般の大学に通う聴覚障害学生にろう者学や手話に関する知識を提供いたします。ろう者講師が手話で講義を行い、手話で直接学べる環境を提供するとともに、ろう者の人権の変遷を通して、障害者差別解消法が施行され、障害者を取り巻く環境が変化していく中、当事者としてどうしていくべきなのか、大学在籍中及び卒業後のキャリア形成・デザインに必要な知識・スキルについても情報・意見交換をする予定です。
【日時】
平成29年2月14日(火)10:00~15:00
【会場】
明治学院大学 白金キャンパス 本館北2階 1253教室
(東京都港区白金台1-2-37)
明治学院大学への交通アクセスについては以下のURLをご覧ください。
(※今回の会場は白金キャンバスです。)
明治学院大学 交通アクセス: http://www.meijigakuin.ac.jp/access/
【対象】
関東圏の一般大学に通う聴覚障害学生 20名
【参加費】
無料
【主催】
筑波技術大学 障害者高等教育研究支援センター
【共催】
明治学院大学
【プログラム】
9:30~ 受付開始
10:00~12:00 [午前]ろう者学入門講座
①「デフコミュニティ入門」(筑波技術大学 教授 大杉豊)
②「ろう者と優生学」(筑波技術大学 助教 小林洋子)
12:00~13:00 昼食休憩
13:00~15:00 [午後]ろう者学基礎講座
③「ろう者の人権の移り変わり」(弁護士 若林 亮氏)
【配慮について】
講座は全て手話で行われます。手話の読み取り通訳・パソコン要約筆記をご希望の方は、1月31日(火)までにご連絡くださいますようお願いいたします。
【申込方法】
メール本文に「所属・連絡先(E メールアドレス)・お名前(フリガナ)」を記載の上、下記「問い合わせ先」までメールでお申し込みください。
【申込締切】2月6日(月)
※申し込み受付後、担当者よりメールで連絡いたします。2日以内に返信がない場合は、下記にご連絡ください。なお、本学の休業期間(土日・祝日)にお申し込みいただいた場合の返信は休業期間明けとなります。
【申し込みおよび問い合わせ先】
筑波技術大学 障害者高等教育研究支援センター
ろう者学教育コンテンツ開発取組担当
E-mail: koza214@deafstudies.jp
FAX: 029-858-9483