厳しい暑さが続きクーラーが手放せない日々ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
ろう者学ランチトークは、2013年度から本学天久保キャンパスを会場として開催してきました。2020年度は、第1回より「ろう者学トーク」として、講演をリモート撮影しており、今回は第2回となります。
新型コロナウイルス感染症感染拡大防止に伴う開催形態ではありますが、リモート撮影した動画コンテンツは全国の高等教育機関で学ぶきこえない学生、支援学生、教職員の皆さまにも視聴いただける形といたしましたが、お申し込みいただいた皆さまへの限定公開となっています。本記事の末尾に申込み方法を記載していますので、お気軽にお問い合わせください。
今回は、聞こえる世界と聞こえない世界をつなぐユニバーサルデザインアドバイザーとして、国際ユニヴァーサルデザイン協議会の理事も務めていらっしゃる、松本果林さんを講師にお招きし、「きこえる世界ときこえない世界をユニバーサルデザインでつなぐ ~東京ディズニーランドから空港まで~」というテーマでご講演いただきました。
最初に講師 松森果林さんのプロフィールをご紹介いたします。
松森果林さんは、情報やコミュニケーション等において、きこえない人もみんな一緒に楽しめる社会を目指して、講演や企業研修等幅広く活動されています。エレベーターの非常ボタンから、手話のできる接客スタッフの育成まで、松森さんが携わるユニバーサルデザインは多岐にわたります。静寂の世界で言葉の壁を越えて対話を楽しむエンターテイメント、ダイアログ・イン・サイレンスでは、日本上陸時の企画監修も務めました。
本トークでは、実際に空港等で利用できる沢山のユニバーサルデザインを、松森さんのお考えや思いと共にご紹介くださいました。特に東京ディズニーリゾートの取り組みは、松森さんが大学時代に取り組んだ授業での提案が原案になっているのだそうです。アトラクションやパレードでの手話通訳は、時折SNSで話題になっていますよね。
そんな松森さんご自身は、前述のように幼少期から高校生にかけて徐々にきこえなくなりました。きこえる世界、きこえにくい世界、きこえない世界を経験してきたのです。進学を希望していた学校から断られた経験など、「聴力を失った」ことによるバリアや諦めを、自分のきこえのせいにしていた時もあったそうです。しかし今は、きこえないことは「強み」です。そう考えるようになった経緯について、恩師の言葉や、現在の仕事の原点である大学時代の学びから語ってくださいました。
松森さんの携わるデザインや取り組みの数々は、きこえない当事者であることを力に展開されています。
「きこえないからこそ」「私だからこそ」できることは何か?
考えるきっかけになると良いと松森さんはおっしゃいます。
ご講演くださった松森果林さん、ありがとうございました!
視聴の申込方法
全国の高等教育機関等のみなさまに、松森果林さんご本人のトーク動画(日本手話言語、日本語字幕付き、24分15秒)を是非ご覧いただきたく思います。遠方にお住まいでこれまでのろう者学ランチトークに参加が難しかった方も、この機会にいかがでしょうか。希望される方は下記をご確認の上、申し込み先メールアドレスにご連絡ください。
高等教育機関等の名称・部局:
担当者のお名前:
視聴期間:〇月✕日~〇月✕日(2020年9月から12月までの間、
日曜日開始・土曜日終了の1週間を上限とする)
視聴希望日の1週間前までにお申し込みください。
事務局スタッフの勤務体制により、
日にちによりましてはすぐに対応できない場合がございます。
対象者:きこえない生徒・学生、教職員、支援学生、支援室関係者など
対象者数:
申込先:info●deafstudies.jp(●に@を入れてご使用ください。)
みなさまのお申し込みお待ちしております。