ろう者学ランチトークは、2013年度から本学天久保キャンパスを会場として開催してきました。2020年度は、第1回より「ろう者学トーク」として、講演をリモート撮影しており、今回は第5回となります。
新型コロナウイルス感染症感染拡大防止に伴う開催形態ではありますが、リモート撮影した動画コンテンツは全国の高等教育機関で学ぶきこえない学生、支援学生、教職員の皆さまにも視聴いただける形といたしましたが、お申し込みいただいた皆さまへの限定公開となっています。本記事の末尾に申込み方法を記載していますので、お気軽にお問い合わせください。
今回は、フリーランスのエンジニアであり、一般社団法人しかくの代表も務めていらっしゃる伊藤浩平さんを講師にお招きし、「ろうのフリーランスのエンジニアとして」というテーマでご講演いただきました。
最初に講師 伊藤浩平氏のプロフィールをご紹介いたします。
小学校中学校と地域の学校に通った伊藤さんは、十分な情報保障もない環境で不登校気味だったそうです。そんな中で伊藤さんの世界を広げたのはパソコンでした。大学で専攻する前から、独学でホームページを作成したりプログラミングをしたりしていたと語っています。驚きですね。それが現在のウェブエンジニアの仕事につながっています。大学卒業後はエンジニアとしてヤフー株式会社に務め、社内で賞を獲得するなど大変ご活躍されていました。
そのような中で、伊藤さんはフリーランスになるという決断をしました。その背景には、4つの強みがあったからだそうです。
1.エンジニアであること
2.フリーランスであること
3.ろうであること
4.手話を使う人であること
これらの強みは、現在のフリーランス業で存分に発揮されています。
ろう者や難聴者、手話関係のポータルサイト「しかくタイムズ」や、サインアイオー、これらは伊藤さんが代表を務める一般社団法人しかくの事業です。これらの事業を見聞きしたことがある方、いらっしゃるのではないでしょうか。本トークでは、これらの事業に込められた伊藤さんの想いと、開発の舞台裏の一部についても語っていただいています。
また一般社団法人しかくは、きこえない人の専門性や強みを生かす場にもなります。手話や書記日本語を使って、持っている能力を存分に発揮できる場です。それだけに留まらず、今後会社を立ち上げることが目標であると伊藤さんは語ってくださいました。社内の公用語は手話です。実現する日もすぐそこなのではないでしょうか。
ご自身がろうである強みや培ってきた専門性を事業に昇華するだけでなく、それを生かして他のたくさんのきこえない人々にも変化をもたらそうと奮闘される姿が、トークから伺えます。
ご講演くださった伊藤浩平さん、本当にありがとうございました!
視聴の申込方法
本動画の講師である伊藤氏は日本手話言語で講演しております。動画は22分53秒で、日本語字幕を付与しています。是非ご視聴ください。視聴をご希望される方は下記をご確認の上、下記申込先までご連絡ください。
高等教育機関等の名称・部局:
氏名:
視聴期間:〇月✕日~〇月✕日(2020年11月から12月までの間、
日曜日開始・土曜日終了の1週間を上限とする)
視聴希望日の1週間前までにお申し込みください。
事務局スタッフの勤務体制により、
日にちによりましてはすぐに対応できない場合がございます。
対象者:きこえない生徒・学生、教職員、支援学生、支援室関係者など
対象者数:
申込先:info●deafstudies.jp(●に@を入れてご使用ください。)
みなさまのお申し込みお待ちしております。