ろう者学ランチトークは、2013年度から本学天久保キャンパスを会場として開催してきました。2020年度は、第1回より「ろう者学トーク」として、講演をリモート撮影しており、今回は第8回となります。
新型コロナウイルス感染症感染拡大防止に伴う開催形態ではありますが、リモート撮影した動画コンテンツは全国の高等教育機関で学ぶきこえない学生、きこえにくい学生、支援などに関わる学生、教職員の皆さまにも視聴いただける形といたしましたが、お申し込みいただいた皆さまへの限定公開となっています。本記事の末尾に申込み方法を記載していますので、お気軽にお問い合わせください。
さて第8回は、就労継続支援事業所GOTCHA!WELLNESSの職員で、自身もデフ陸上競技の選手・コーチ・理事として広く活動されてきた門脇翠氏をお招きして「ごちゃまぜウェルネスを目指して」というテーマでご講演いただきました。
最初に講師 門脇翠氏のプロフィールをご紹介いたします。
スポーツジム「GOTCHA!WELLNESS」は、障害のある方々の総合福祉施設であると同時に、その施設のサービスを利用しに来る地域の方々との交流の場にもなる「ごちゃ混ぜのコミュニティ」です。そこに集う人々の個性を理解・共感して幸せを伝播していくという考えのもと、門脇さんはスポーツジムのお仕事に取り組んでおられます。手話を使ったトレーニング動画をYouTubeチャンネルで配信しているそうなので、気になる方はチェックしてみてください。
そんな門脇さんのもう1つの顔は、デフアスリートです。学生時代から陸上競技に打ち込み、各種全国大会・国際大会の選手やコーチとして活躍しつつ、また大学院でもデフスポーツ研究に取り組みました。現在は前述のスポーツジム以外にも、デフスポーツの普及や選手育成などの活動を幅広く精力的に行っています。トークでは競技生活から現在に至るまでの歩みをお話しいただきました。
また、学生時代に一番たくさん悩んだというご自身のアイデンティティについても語ってくださいました。学生時代にフィットネスクラブでのアルバイトを経験した門脇さんは、その仕事の中できこえる人との違いを痛感し「自分の中途半端さにイライラしていた」とおっしゃっています。また、同時期にデフアスリートとして国内外で活躍していたため、手話を知り、きこえない人の世界を知りました。両方を経験して悩んだ末に、門脇さんは二つの世界で生きていきたいと考えるようになりました。本トークでは、門脇さんがどのようにその葛藤を乗り越え、またそのスタンスが現在にどう繋がっているのかについても語ってくださっています。
ご講演くださった門脇翠さん、本当にありがとうございました!
視聴の申込方法
本動画の講師である門脇氏は日本手話言語で講演しております。動画は30分59秒で、日本語字幕を付与しています。是非ご視聴ください。視聴をご希望される方は下記をご確認の上、下記申込先までご連絡ください。
高等教育機関等の名称・部局:
氏名:
視聴期間:〇月✕日~〇月✕日(2020年12月から2021年1月までの間、
日曜日開始・土曜日終了の1週間を上限とする)
視聴希望日の1週間前までにお申し込みください。
事務局スタッフの勤務体制により、
日にちによりましてはすぐに対応できない場合がございます。
対象者:きこえない生徒・学生、教職員、支援学生、支援室関係者など
対象者数:
申込先:info●deafstudies.jp(●に@を入れてご使用ください。)
みなさまのお申し込みお待ちしております。