自立活動「ユニバーサルデザインを考えよう」学習指導略案

1 対象

高等部

2 指導の形態

通常教室(人数に合わせて特別教室にて実施)

3 指導の目的

1)ユニバーサルデザイン(以下、UD)について理解する。

2)デフスペース(以下、DS)について理解する。

3)これから必要となるユニバーサルデザイン及びデフスペースについて、考えることができる。

4 指導にあたって

・UD及びDSについて、身近なものと感じることができるよう、身近な環境(学校及び生活空間)にあるものを題材にすると良い。

・グループ討議に進む際には、一人一人が考えを持ち、議論することができるよう、課題設定に応じた学び合いの場・手法を選択すると良い。今回はThink-Pair-Share*の手法を用いる。

5 本時の展開


学習活動 指導・支援内容
(留意事項及び配慮事項)
評価の観点

 
UDクイズに取り組み、学習内容を知る
  • UDクイズを何問か提示し、身近なものであることを気付かせる
  • 学習課題を提示する

 
UDについて理解する
 
ワークシート①に取り組む
  • スライドを元にUDについて解説する
  • ワークシート①を配布し、身近にあるUDについて気付いたことを記入する
自分の考えをまとめられているか【ワークシート】
映像とスライド内容から、それぞれの特徴をつかむ ※映像視聴
「筑波技術大学におけるユニバーサルデザイン」
<0:30~2:08> 約1分40秒
映像内容に興味を持ち、集中して視聴しているか【観察】
ワークシート①に取り組む
  • 映像視聴後にスライドを元に、DSについて解説する
  • ワークシート①の3まで記入する
  • 記入した内容を全体で共有する
ワークシート②に各自取り組む
  • ワークシート②を配布し、デフスペース作りに各自取り組ませる
  • どう工夫したのか、合わせて考えさせる


ワークシート①の4について、自校の環境改善と、社会の中でのUD・DSについて考えをまとめ、共有する
  • 自分の考えをまとめ、ワークシートに記入したあと、二人ペアになって意見交換するよう指示する
  • ペアでの意見交換後、全体で共有し、各ペアのどちらかから発表してもらい、まとめとする
自分の考えをまとめ、発表しているか【発表】
相手の意見を聞き入れているか【観察】

6 参考・引用文献

・「筑波技術大学におけるユニバーサルデザイン」,ろう者学教育コンテンツ開発プロジェクト,デフスタディーズウェブサイト,https://www.deafstudies.jp/info/vidarc/

・「ユニバーサルデザインへの取組」,日本航空,https://www.jal.com/ja/ud/index.html

・「聴覚障害者への情報保障環境」,筑波技術大学HP,http://www.tsukuba-tech.ac.jp/department/it/amakubo_environment.html

・"DEAFSPACE",GALLAUDET UNIVERSITY,"CAMPUS DESIGN AND PLANNING",http://www.gallaudet.edu/campus-design-and-planning/deafspace

*Think-Pair-Share
「①課題を設定②各自で課題について考える③ペアになり共有する(人数と時間に応じて④グループセッション)⑤全体で共有する」の流れで行うアクティブラーニングの技法。明確な課題設定と適切な難易度の設定がポイント。

作成:宮町 悦信(2015年)
編集:ろう者学教育コンテンツ開発取組担当

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