自立活動「音を光に デフ・アスリートの夢」学習指導略案

1 対象

中学部

2 指導の形態

通常教室、一斉授業 大型テレビを使用

3 指導の目的

聴覚障がい者として、壁や課題にぶつかったときにすぐに諦めるのではなく、いろいろな方法を試みることにより、夢の実現が可能になることがある。合理的配慮とは何かを考えながら、自分の夢を育てていこうとする心を育てる。

4 指導にあたって

・スポーツを通して、困り感に気づいた時、どのようにしたら良いかを考える問題解決の意識を持たせる。

・聞こえない、話せない人たちのためにいろいろな科学技術が工夫されていることを知らせる。

・「合理的配慮」について考える機会を持ち、自分の持つ力を発揮できる方法を考える体験をさせる。

5 本時の展開


学習活動 指導・支援内容
(留意事項及び配慮事項)
評価の観点



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1 スポーツという場を設定して、聞こえない人たちがスポーツをするときに、どんなことに困り感があるか、考えてみよう。 (班活動)
○体育の授業や部活動などでの経験をもとに、聞こえとスポーツの課題について考える。
○体育の授業や部活動での経験をもとに、どのような工夫があったか考える。
○課題と改善策について、発表する。
○積極的に話し合い活動に参加しているか。
【関心意欲】



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2 聴覚障がいのある陸上選手について資料を読み、
(1) 何に困っていたか
(2) どのような改善策があったか
(3) その改善策を取り入れるためにどのような努力をしてきたか
○陸上部の生徒がいれば、色々質問をしてみても良い。
○新聞記事の中から必要な情報を探して、話し合いの材料とすることができるような練習をする。
○デフリンピックについて、確認する。
○スタートランプを使うことには、どんな意味があるのかなどについても考えさせる。

○ワークシートに班の意見をまとめ、広用紙に書く。
○班ごとに発表する。
○他の班の意見でいいなと思ったところを、まとめておく。
○新聞記事を効果的に活用したり、内容を分析したりできているか。
【技能】



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3 まとめ
ワークシートに学習活動の感想と共に、今後自分が困難にぶつかった時にどのようにして解決していくことができるか考えると共に、技術発展の効果についても考え、感想を書く。
○本時のまとめとして、ワークシートに感想と考えたこと、自己評価を記入する。
・新聞記事の中の選手達の頑張りを参考に、自分の生き方として、困り感について考えたり、それらに対する解決策などについて考えたりする機会となるように促す
○自分の生き方として考えようとしているか。
【関心意欲】

6 参考・引用文献またはWebサイト

・新聞記事「東北ネットニュース」 https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201902/20190209_13007.html

・新聞記事サイト「パラフォト」 http://www.paraphoto.org/?p=16836

・陸上用スタートランプ(スマホ版) https://www.youtube.com/watch?v=HLJYMq_V3Cc

作成:山田京子(熊本県立熊本聾学校)、2019年
編集:ろう者学教育コンテンツ開発取組担当

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