自立活動「女子と男子、その他?」学習指導略案

1 対象

高等部(保健体育)23名(45分×2コマ)

2 指導の形態

特別教室(YouTubeが見られる環境がある。スライドを映し出し、発表できる広さがあると良い)

3 指導の目的(必要に応じて,個人の目標も設定)

1)性的少数派を知ることで、多様な考え方や生き方があることを知る。

2)自分たちろう者も少数派として、世間より懐疑的な目で見られていたことがあった。その経験から多様性のある社会にするにはどうすればいいか考える。

3)自己のアイデンティティを見つめなおす。

4 指導にあたって(単元・題材の構成について)※箇条書きでも可

・ろうのLGTBQの方を迎え講演形式で行う。

・LGTBQの悩みを抱えている生徒が自分を肯定できるような授業を展開していく。

5 本時の展開


学習活動 指導・支援内容
(留意事項及び配慮事項)
評価の観点


15
LGTBQ
マイノリティと何か
男子、女子の違いを考える。
ワークシート(1)
男子と女子の違いを考える。
ワークシート①
<想定する解答>
身体の違い(体の大きさ)、身体の機能、考え方等
[スライド2~4]
客観的に性を見つめなおす
【興味関心】

ワークシートへの取組状況
【思考判断表現・技能】


30
身体の違いだけで判断できるか。近年の芸能人で考えてみる。


ワークシート(2)
自分の性とは違った表現をしている芸能人は誰か考えてみる。
[スライド5]
<想定する解答>
美容家のIKKO、ミッツマングローブ、マツコ・デラックス、男子的考えや、女子的考え、心と体の不一致があることも考える。
[スライド6~8]
当事者の話を聞いて、相手の気持ちに寄り添えるか、また自身と向き合う
【興味関心・思考判断表現】


40
ろうのLGBTQの方の講演を聞く。
ワークシート(3)
かつてはろう者に対して偏見もあった。ろう者も性的少数派に対して偏見があることを当事者からの話を聞く。
[スライド9]
※資料の活用(事前にダウンロードしておき、配布するとよい)



5分
LGBTQ 関係の手話表現ワークショップ
ワークシート(4)
LGBTQの方へ偏見や、国や行政の動きについて説明してもらう。

多くの性自認・性指向が混在する中で、ろうとセクシュアリティ以外のことも含めて複合的に考えていくことができるようになる。
LGTBQの現実や県や国の動きについて考えようとしているか。
【知識理解・思考判断表現】

※特筆すべき留意事項

6 参考・引用文献またはWebサイト

・Deaf-LGBTQ-Center https://deaf-lgbt-center.jimdo.com/

・Deaf-LGBTQ 資料 ※https://deaf-lgbt-center.jimdofree.com/新-ろうlgbtqサポートブック/

作成:平石量子、2019年
編集:ろう者学教育コンテンツ開発取組担当

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