高等部
通常教室、一斉授業 大型テレビを使用
1)きこえない人の社会参加を妨げるバリアがあることを再認識させる。
2)ユニバーサルデザインへの関心を持たせる。
3)バリアをなくす方法を考えるきっかけを与える。
・社会に広がっているユニバーサルデザイン思想とその実践は、松森さんなど先輩たちの働きかけがあることへの気づきを促す。
・教室や校内で見慣れたものに、ユニバーサルデザイン思想が反映されているかをチェックさせる。
過 程 |
学習活動 | 指導・支援内容 (留意事項及び配慮事項) |
評価の観点 |
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導 入 5 分 |
1 「ユニバーサルデザイン」と言えばどんなものが思い浮かぶか、全体で出し合う。 | ○ユニバーサルデザインが無いと、どんな人がどんなこと・ときに困ってしまうのかも、あわせて考える。 ○情報やコミュニケーションに関するユニバーサルデザインが出てこない場合は、「きこえない人が恩恵を受けるユニバーサルデザインはありますか?」と問いかけ、考えさせる。 〇発言内容は板書し、整理する。 |
○積極的に考え、発表しているか。 【関心意欲】 |
展 開 Ⅰ 16 分 |
2 松森果林さんの動画を視聴する。(16分) | ||
展 開 Ⅱ 20 分 |
3 きこえない人が恩恵を受けているユニバーサルデザインには何があるか。 グループでワークシートにまとめ、全体で発表する。 3-1 きこえないが故に困ることはなんだろう? 3-2 3-1を解決するために、どんなものがあるだろう?または、どんなものがあると良いだろう? |
〇なかなか出ない場合は松森さんの動画で出てきたユニバーサルデザインの視点を振り返って考えさせるのも良い。 「指さし・筆談によるコミュニケーション」 「音声情報の視覚化」等 ○なかなか出ない場合は「交通機関で」「学校で」「市役所やお店などの公共施設で」「遊びに行った先で」と場面を提示して促すのも良い。 〇「視覚情報があったことで助かった経験はないだろうか?」といった問いかけも良い。 |
〇グループワークに積極的に参加しているか。 【関心意欲】 〇自身の生活経験を想起し、発言しているか。 【興味関心態度・思考判断表現】 |
ま と め 9 分 |
4 動画やこの授業を通して気が付いたこと、初めて知ったことなど、感想をワークシートにまとめる。 |
〈使用〉
ろう者学教育コンテンツ開発プロジェクト,ろう者学教育コンテンツ映像アーカイブ,松森果林氏「きこえる世界ときこえない世界をユニバーサルデザインでつなぐ~空港からエンターテイメントまで~」https://www.deafstudies.jp/info/vidarc-ds/(視聴は【資料のダウンロード・映像の視聴】参照)
〈参考〉
・「聴覚障害者への情報保障環境」筑波技術大学
http://www.tsukuba-tech.ac.jp/department/it/amakubo_environment.html
・「バリアフリー」東京ディズニーリゾート
https://www.tokyodisneyresort.jp/tdr/bfree/
・「耳や言葉が不自由なお客さま」羽田空港
https://tokyo-haneda.com/service/barrier-free_information/aurally.html
・「お手伝いの必要なお客様へ」成田空港
https://www.narita-airport.jp/jp/bf/
・「手話で見るサービス紹介動画」成田空港
https://www.narita-airport.jp/jp/bf/service_info21
作成:髙田愛未(筑波大学)、2021年
編集:ろう者学教育コンテンツ開発取組担当