中学部
通常教室
1)映像による聴覚障害者の被災体験を通して、災害時において警報が聞こえない、ライフラインの遮断や手話通訳などの不在による、緊急時の避難指示や避難所などでの情報が伝わらないことを知る。
2)自然災害はいつでもどこでも起こりえることを理解し、聴覚障害者として想定しなければならない必要なことのひとつとして、停電時に生じるコミュニケーションの困難とその解決方法について考える。
・スライド資料以外に、津波の恐ろしさが分かるような画像やイラストがあればなおさら良い。
・非常用に役立つアイテムで手回し発電ライトなど1つでもあれば、授業時に見せると良い。
過 程 |
学習活動 | 指導・支援内容 (留意事項及び配慮事項) |
評価の観点 |
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導 入 20 分 |
東日本大震災の被災状況について知っている範囲で述べる |
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自分が知っていることを明確に述べているか【発言】 |
スライドを見て、犠牲になった障害者の死亡率が高かった理由を考えながらワークシート①に書く |
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もし自分が同じ立場だったらどうなるか考えて記入できているか【考察】 | |
映像を見て、被災したろう者の証言内容を把握する (映像を見ながらワークシートに記入してもよい) |
※映像視聴
「音のない3.11」 [1:28~5:10] [8:37~9:45] [10:13~11:22] [18:28~19:02] |
映像をしっかり見て、証言内容を理解しようとしているか【観察】 | |
ワークシートに書いた①の内容を発表する | ワークシートに書いた①の内容をみんなで共有させる | 自分が書いたことをきちんと発表できているか【発表】 | |
スライドを見て、津波の恐ろしさを理解する | スライドP.8~P.10で津波の恐ろしさを説明しながら、緊急時の情報を得ることの大切さを考えさせる | ||
展 開 20 分 |
ワークシート②③記入 もしも夕食時に停電し、真っ暗になった時のことを考えて書く |
「夜の時間帯に停電すると困ることは何か?」「停電しても困らないように準備できることは何があるか?」など発問する | 想像力を働かせて、きちんと記入できているか【考察】 |
停電した際の解決方法を発表する | 生徒の発表内容を板書しながらまとめる それぞれの障害者の立場に着目しているか生徒と一緒に確認する |
障害によっては状況が変わることに気づけているか【理解】 | |
非常時アイテムの種類を知る(スライド以外のアイテムを知っていればそれを述べる) |
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興味を持ってスライドを見ているか【興味・観察】 | |
ま と め 10 分 |
災害を通して、自分の障害と立場に気付く | 日頃から、聴覚障害者としての備えをしておくことの重要さと、聞こえないことで自分は一般と比べて弱い立場にあるということを自覚させる | 自分の障害を踏まえ、立場をきちんと理解できているか【理解・心構え】 |
※留意事項
・津波の映像や画像を見せる場合、人によってはショッキングな内容もあるので、十分留意する。
・DVD映像「音のない3.11」今村彩子氏撮影
http://studioaya-movie.com/kakehashi/goods.html
・東日本大震災聴覚障害者救援中央本部会議(全日本ろうあ連盟久松氏)
資料「東日本大震災と聴覚障害者支援」
http://www.bousai.go.jp/taisaku/hisaisyagyousei/.../2/5.pdf
・「高知県防災マップ」ウェブサイト(スライド資料の引用元)
http://bousaimap.pref.kochi.lg.jp/kochi/top/.../select.asp&npr=dtp=1/pl=3
・気象庁 札幌管区気象台 ウェブサイト(スライド資料の引用元)
http://www.jma-net.go.jp/sapporo/.../j020_jishin12_kana.html
・「くらしのメモ」ウェブサイト(スライド資料の引用元)
https://kurashinomemo.com/47