自立活動「見やすい字幕を考えよう」学習指導略案

1 対象

中学部又は高等部

2 指導の形態

通常の教室、一斎授業 大型テレビを使用

3 指導の目的

1)字幕への関心を持たせる。

2)自分に適した字幕の条件を考えるきっかけを与える。

3)提供された情報保障が自分のニーズを満たしているのか考えるきっかけを与える。

4 指導にあたって

・現在、テレビや映画館、動画配信サービス等において、字幕が提供されることが増えてきており、聴覚障害者が気軽に映像作品を楽しめるようになってきていることへの気づきを促す。

・自分にとって見やすい字幕、見にくい字幕が存在することへの気づきを促す。

・自分にとって見やすい字幕の条件を考えさせる。

5 本時の展開


学習活動 指導・支援内容
(留意事項及び配慮事項)
評価の観点


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1.映像作品の楽しみ方について、全体で出し合う。 〇話題の映画等についての話を持ち出すなどして、身近にある字幕サービスへの気づきを促す。
〇Netflixの話題が出た際には、聴覚障害者団体の働きかけによってNetflixが字幕を付けるようになったことを話し、当事者団体 の働きかけの重要性への気づきを促す。
〇自分の生活経験を想起 したり、他者の発言を受けたりすることで、自分が利用しているサービスを認識する。【思考・判断・表現】



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2.映像は同じだが、字幕 の示し方が異なる3つの動画を視聴する。 〇字幕のどの部分が異なるのか、自分にとって見やすい字幕はどれかと問いかけておくことで、視聴のポイントを明確にさせる。
〇ワークシートに整理する時間を与える。



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3.各動画の字幕の示し方の違い及びどの字幕が最も見やすかったか、意見を出し合う。 〇字幕の見やすさについては、答えを示さず、生徒の考えを尊重する。
〇必要に応じて、もう一度動画を視聴させる。



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4.自分にとって映像作品 を楽しむためにはどのような字幕が望ましいか、ワークシートにまとめる。 〇まとめとして、字幕をはじめとした情報保障が自分のニーズを満たしているか考え、必要ならば改善を求めることは、重要であると伝える。 〇自分にとって見やすい 字幕の条件を考え、ワーク シートにまとめている。 【思考・判断・表現】

6 参考・引用文献またはWebサイト

〈使用〉

・NHK for School,ブレーカーズ 車いすバスケットボール(4)【一部】
https://www2.nhk.or.jp/school/movie/bangumi.cgi?das_id=D0005180424_00000

〈参考〉

・「映像字幕をつくるときに バリアフリー字幕制作のヒント」おこ助
https://okosuke.jp/user/user01/

・「聴覚障害者向け字幕」社会福祉法人聴力障害者情報文化センター
http://www.jyoubun-center.or.jp/video/caption/

・「視聴覚障害者等向け放送に関する研究会 報告書」総務省
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01ryutsu09_02000187.html

・「Netflix、全コンテンツの字幕対応を2014年秋までに実施」ZAKKA MEKKA
http://www.zakkamekka.com/industry_news/2012/10/121016_a.html

作成:土田 悠祐(2021年)
編集:ろう者学教育コンテンツ開発取組担当

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