高等部(6名程度を想定)
通常教室
1)ろう者が過去に受けてきた教育や育ってきた環境について理解する。
2)インタビュー活動に意欲的に取り組み、相手に合わせて質問を展開することができる。
3)自分のこれまで受けてきた教育や育ってきた環境についてまとめ、3分程度で発表できる。
・ろう教員がいる場合は事前に依頼しておき、映像を視聴するかわりに、自身が受けてきた教育について語ってもらうと良い。
・ペア編成の段階から、生徒のバランスを考慮してあらかじめ設定しておくと、進めやすい。
・「365日のワークシート」の障害理解・啓発に関するシートを活用すると良い。
過 程 |
学習活動 | 指導・支援内容 (留意事項及び配慮事項) |
評価の観点 |
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導 入 5分 |
・本時の学習内容を理解し、学習ペアに別れる | ・学習ペア編成について、発表する。その際、編成意図を合わせて伝えると良い ・6つある動画の中から、当該生徒の興味関心が高そうな人物及び内容を選択する。ここでは、北海道での実施を想定し、北海道出身者を選択した。 ・堀谷 謹司さん(25分)米田 陽一さん(23分) (手話禁止11:00~17:20 生い立ち0:00~9:00) ・全編を視聴するのは時間がかかるため、必要な『教育』部分だけを予め抽出しておくと良い。 ・視聴後には、感想を共有する中で、現状と比較すると良い。 |
集中して映像を視聴しているか【態度】 |
展 開 ① 10 分 |
映像視聴・発表 ・各映像を視聴した上で、共通点や相違点、感想などを共有する ・ワークシートに記入した内容を発表する |
ワークシートに記入するなどして、映像内容を整理しているか 【関心意欲・態度】 内容を端的にまとめ、発表しているか 【理解】 |
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展 開 ② 25 分 |
インタビュー ・互いにインタビュー活動に取り組む ・インタビュー内容について情報を整理し、3分程度にまとめる |
・ペアごとに、お互いに3分程度でインタビューを行う ・ワークシートに記入する際、細かく具体的によりも、テーマなどを記入するように伝える ※進路先が明確な場合は、具体的な自己紹介場面を想定し、来年4月の段階で、どのように自分の障害について周囲の人に理解してもらうかという視点で考えるよう促す ・各ペアから一人ずつ(ワークシートの発表をしていない方の生徒に)前に出て発表してもらう ・ペアの一人、もしくは教員から発表方法や内容についてフィードバックを行う |
相手の話す内容に合わせて、臨機応変に対応しているか【工夫】 |
ま と め 10 分 |
発表 ・3分自己紹介する ・発表しなかったペアの一人は、評価を行う |
聞く、見る人のことを考えて、工夫した表現で発表しているか【発表】 |
・ろう者学教育コンテンツ開発プロジェクト,https://www.deafstudies.jp/info/vidarc/,デフスタディーズウェブサイト,「自分が受けてきた教育の経験」
作成:宮町 悦信(2015年)
編集:ろう者学教育コンテンツ開発取組担当